連携強化の必要性確認 釧路市P連が第61回研究大会 講演で食環境づくり考える(関係団体 2018-11-13付)
約320人が参加し、家庭食の大切さを学んだ
【釧路発】釧路市PTA連合会(川辺大樹会長)は三日、釧路市立共栄小学校で第六十一回研究大会を開いた。市内の小・中・高校生の保護者や教職員など約三百二十人が参加。大会主題「二十一世紀を担う子どもたちを育てるPTA活動~自立する子を共に育む家庭と地域の教育力」のもと、講演を通して、学校・家庭・地域・行政の連携強化の必要性を確認した。
開会式であいさつに立った川辺会長は「すべての基礎は食にある」と基本的な生活習慣の確立が急務であるという認識を示した上で、「講演を通して親も力を付けて子どもたちに還元しよう」と呼びかけた。
来賓あいさつで蝦名大也市長は、総合教育会議の議論にふれ「親の生活習慣に影響を受けている子どもの実態がある」とし、食の重要性を強調。
「子どもは地域社会の宝であり、一緒にあるべき姿を考えてほしい」と期待を込めた。
釧路教育局の山口利之次長は、学校における働き方改革にふれ「子どもたちのために良い仕事をしてもらうための取組」と理解を求めた。
全国学力・学習状況調査で朝食を取っている児童生徒が減少したことにふれ、「子どもが健康であるために地域全体で食事の大切さを考えてほしい」と要請した。
岡部義孝教育長は、PTA発祥の米国で「母親協議会」と言われていた時代から、父親の役割とともに学校との連携が必要とされてきたことにふれ「市教委も家庭、地域、学校との関係を強化していきたい」と述べた。
続いて、釧路短期大学の山﨑三枝教授が「強いからだをつくる家庭食~子どもの夢を叶えるために親がすべき食環境づくり」と題して講演した。
山﨑教授は、エネルギー不足が引き起こす健康障害の実態から食事バランスガイドの図を示し、「上から多く食べなければならない順に並んでいる」と主食のつぎに副菜がくることを強調。参加者に昨日の夕食で足りなかったものを考えさせた。
続いて、丈夫な身体をつくるための食べ方について説明。
「夕食の主菜の取り方によって筋肉がつくか脂肪がつくかが決まる」とし、肉や魚介類は、選択する種類や部位によって高脂肪、高エネルギーになるので注意が必要で、肉や魚、卵料理に加えて大豆や納豆など大豆製品の料理を毎日食べることが望ましいと促した。
スタミナアップの食べ方として、「エネルギー源の炭水化物とエネルギー代謝に必須のビタミンB1を取る」「酸素を運搬するヘモグロビンの材料である鉄と鉄の吸収を助けるビタミンCを取る」ことについて食品や料理、食べ合わせなどを具体的に説明。
加えて、部活動前の補食のタイミングなどを示した。
最後に、試合やコンクール、試験、受験など、大一番で力を発揮するために、①試合開始三~四時間以前に食事を取る②高糖質食、消化吸収がよく、食べ慣れた食事を取る③食物繊維の多い食事は避ける④ビタミンB、ビタミンCを意識して摂取する―の四点を示し、「親として子どもたちの夢をかなえるために食の環境づくりに努めよう」と期待を込めた。
(関係団体 2018-11-13付)
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