道特協が経営研究会室蘭大会開く 豊かに生きる力育成へ 今後の教育の在り方議論深化(関係団体 2018-11-09付)
全道各地から会員ら200人が参加した
【室蘭発】道特別支援学級設置学校長協会(=道特協、三谷和会長)は一日から二日間、室蘭市内の蓬莱殿で第四十三回経営研究会室蘭大会を開いた。全道各地から約二百人が参加。大会主題「一人ひとりの教育的ニーズに応え、豊かに生きる力をはぐくむ特別支援教育の推進と充実」のもと、これからの共生社会形成に向けた学校経営の在り方について理解を深めた。
初日は、副会長研修会や全道理事研修会、レセプションなどを行った。
二日目、開会あいさつに立った三谷会長は特別支援教育を取り巻く環境が日々変化する中で、「国や道の動向を正しくとらえ、共生社会の形成に向けインクルーシブ教育システムを構築し、合理的配慮に基づいた教育活動を推進する責務がある」と強調。
さらに、教職員の専門性向上や支援体制のさらなる充実など、特別支援教育における課題の解決に向け、「校長のリーダーシップや役割を明らかにすることで、特別支援教育の推進と充実に努めていかなければならない」と呼びかけた。
続いて、坂野祐司大会実行委員長が登壇。「通常学級の担任を含むすべての教職員が特別支援に対する意識を高めるとともに、的確に指導助言する校長の力量、リーダーシップが今まで以上に強く求められる」と強調した。
また、「児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた実践面の一層の充実・深化のためにも活発な研究協議を」と大会の成果に期待を寄せた。
来賓では、道教委の佐藤嘉大教育長(代読・上林宏文教育指導監)と青山剛室蘭市長があいさつ。上林教育指導監は「特別支援教育を学校経営の柱の一つとして、校内支援体制の強化に取り組むなど、より一層のリーダーシップ発揮を」と求めた。
全体研修に移り、上林教育指導監が「特別支援教育の推進と学校経営」と題して講演。昨年度の本道における特別支援教育の現状や課題などにふれながら、「特別支援教育の推進は、すべての子どもたちにかかわる取組と認識し、学校経営を進めることが大切」と呼びかけた。
講演後は、提言1「交流および共同学習の在り方と教育課程の編成にかかわる校長の取組」(提言者・木村義人安平町立安平小学校長)、提言2「個別の指導計画・個別の教育支援計画の活用と一貫した指導支援にかかわる校長の取組」(提言者・仲井靖典知内町立知内中学校長)、提言3「教職員や特別支援教育コーディネーターの専門性・資質向上にかかわる校長の取組」(提言者・栗原賢次音更町立駒場小学校長)、提言4「学校間・校種間・関係機関との連携による校内支援体制にかかわる校長の取組」(提言者・中屋賢一札幌市立藻岩北小学校長)が行われたあと協議。校長の役割やリーダーシップの在り方について話し合った。
(関係団体 2018-11-09付)
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