教育条件改善を要請 当面する諸闘争の取組決定―道高教組(関係団体 2018-11-09付)
道高教組が第二百三十四回中央委員会で決定した「当面する諸闘争の取組」では、本年度後半の具体的な取組として、「定員・教育予算等に関する要求書を提出し、教育条件の改善を求める」ことなどを掲げた。
概要はつぎのとおり。
【すべての子どもの成長・発達を保障する民主教育を前進させる取組】
▼憲法と教育の条理に根ざした教育を実現する取組
▽改訂学習指導要領・高大接続・学びの基礎診断について、職場討議資料や『なるほどシリーズ』を活用した学習会を支部・分会で行い、全道合研などで民主的な実践を交流する。
▽教職員の教育の自由を確立し、子どもを権利主体として尊重する主権者教育を実践し、参加と共同の学校づくりを進める。
▽高校での通級指導について、具体的な事例を通して、合理的配慮や特別ニーズに応じた支援の在り方について学習を深める。
▼ゆきとどいた教育を進める取組
▽教育全国署名の目標の八万筆を達成する。各地域で、国会議員や道議会議員の紹介議員の要請を行う。
▽「一学年四~八学級を望ましい学校規模」とする「これからの高校づくりに関する指針」の抜本的な見直しを求め、自治体訪問、意見書採択など地域と連動した取組を進める。
▽民主的でゆきとどいた教育を実現するため、定員・教育予算等に関する要求書を提出し、教育条件の改善を求める。
【教職員の命と暮らしを守る取組】
▼心身ともに健康で生き生きと働ける職場を目指して
▽実効ある超勤解消に向けて、業務の精選・削減など具体的な課題を職場で話し合い、合意形成を図る。また、賃金・予算交渉で勤務時間の割振りの対象業務拡大を求める。
▽「北海道・道立学校にかかる部活動方針」の策定に向けて、支部・分会で部活動の在り方について議論を進める。
▽ストレスチェックの集団分析結果や超勤解消の取組を衛生委員会で議論し、メンタルヘルス不調の予防や職場改善につなげる。
▼賃金・労働条件の改善
▽「私の備忘録」を活用するなど、各自の判定結果を記録し確認するとともに、管理職に対して公正・公平な人事評価制度の運用を求める。
▽賃金交渉の経過や結果を職場に知らせるとともに、秋の賃金確定交渉に向けて「五百円カンパ」「賃金要求署名」に取り組む。
▽給食調理員(非常勤)の時間外勤務について、実態に見合った支給を求めるとともに、会計年度任用職員の導入に向けて、臨時・非常勤職員の待遇改善を求める。
▽再任用希望者の要求に寄り添い、校長交渉・話し合いを行う。
【仲間づくりの取組】
▼つぎなる飛躍を生み出す、新たな取組
▽「見える組合活動」を進め、高教組の信頼を広げるとともに、すべての支部・分会が仲間づくりを重要課題と位置づけ、職場を基礎に対話の中から組合加入を広げ、早期現勢回復を目指す。
▽私たちの「想い」や「願い」をあらためて考え、その共感を広げることで、つぎの行動へ踏み出すことを目的に、すべての組合員が「なかま・つながるプロジェクト」に参加する。
▽道高教組七十周年を迎えるに当たり、持続的な運動・組織の発展、運動と財政支出の在り方、各支部の現状と課題について議論する。
(関係団体 2018-11-09付)
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