道内公立校の薬物防止教室開催率―文科省まとめ　札幌市除き８３・６％に　小学校は全国平均下回る

（学校 2018-11-14付）

H２９薬物乱用防止教室開催率（クリックすると拡大表示されます）

　文部科学省は、二十九年度薬物乱用防止教室の開催状況をまとめた。札幌市を除く道内公立学校の開催率は、八三・六％と前年度よりやや上昇。中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校はいずれも一〇〇％と全国平均を上回っているものの、小学校は一〇・〇ポイント低い六九・八％となった。

　薬物に対する正しい知識や恐ろしさについて指導する薬物乱用防止教室は、各学校で取組が進められ、開催率は年々上昇している。

　二十九年度の全国公立学校における開催率は、二十八年度比一・一ポイントアップの八六・〇％。道内は、一・〇ポイント上昇し八三・六％と全国よりやや下回っている。

　学校種別でみると、本道では中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校でいずれも開催率一〇〇％を達成し、全国平均を上回っている。

　一方、小学校は〇・七ポイントアップしたものの六九・八％にとどまり、全国の七九・八％を一〇・〇ポイント下回った。

　全国の国公私立学校における薬物乱用防止教室の講師の職種（複数回答）の割合をみると、小学校では「学校薬剤師等薬剤師」が三五・三％と三分の一以上を占め、つぎに「警察職員」「民間団体等構成員」など。中学校、高校では「警察職員」「学校薬剤師等薬剤師」の順に多かった。

　薬物乱用防止教室を開催しなかった理由として、「体育科・保健体育科で指導しているため必要ない」「指導時間の確保ができなかった」「適当な講師がいない」の順に多く挙がっている。

(学校 2018-11-14付)