札幌らしい特色ある学校教育検討委　校種間の情報発信が必要　方向性まとめた報告書案で議論

（学校 2018-11-16付）

委員が報告書案について意見を交わした

　第三回札幌らしい特色ある学校教育の推進にかかる検討委員会が十二日、ホテルポールスター札幌で開かれた。事務局が、札幌らしい特色ある学校教育の推進に当たって、「幼・小・中・高の一貫教育的視点」をもつなど、今後の方向性などを取りまとめた報告書案を提示。委員からは、教育的視点をもつに当たって、互いの取組を知る必要があることから、各園・学校からの取組の発信の必要性を強調する意見などが出た。

　検討委員会では、札幌らしい特色ある学校教育推進事業が実施から十年目となることから、これまでの成果や課題を整理するとともに、自立した札幌人の育成に一層資する新たな札幌らしい特色ある学校教育の在り方について検討している。

　この日、検討委員会委員長の檜田英樹学校教育部長があいさつ。会議を通して報告書をまとめていくことにふれ「様々な意見をいただけたら」と期待を寄せた。

　続いて、廣川雅之教育課程担当課長が協議内容について説明。事業の成果と課題、今後の方向性などをまとめた報告書案について、内容や加筆すべき文言に関して意見を求めた。

　また、教育課程担当課の皆川慎太郎企画担当係長が報告書案の内容を紹介。雪・環境・読書の学びが幼児児童生徒にとってどのように位置付いているのか、各校種での取組について関連性・連続性が生かされているかなどの観点から、今後、札幌らしい特色ある学校教育の推進に当たって、「幼・小・中・高の一貫教育的視点」を盛り込んだことを伝えた。

　委員からは、この教育的視点をもつに当たって、互いの取組を知る必要があることから「各園・学校からの取組の発信」「幼稚園から高校まで共通して、表現力の育成に取り組むなど、幼児児童生徒からの発信」などの意見が出た。

　今後の検討委員会で、教育的視点を具体化するポイントについて検討し、十二月中にも報告書を作成することとしている。

(学校 2018-11-16付)