帯広市稲田小９０周年記念式典　“稲田魂”で豊かな未来を　７００人が出席し節目祝う

（学校 2018-11-19付）

式辞を述べる伊賀校長

　【帯広発】帯広市立稲田小学校（伊賀真美校長）の開校九十周年記念式典が十一日、同校で執り行われた。全校児童五百四十三人、保護者や歴代校長、ＰＴＡ関係者など百五十人が出席。同校の歩みを振り返り、九十年の節目を祝った。伊賀校長は「決して諦めない“稲田魂”で豊かな未来を切り開いてほしい」と児童に呼びかけた。

　同校は昭和三年、稲田尋常小学校として開校。学校教育目標「未来を切り開き、共にきたえ高め合う子どもを育てる」のもと、様々な教育活動を展開し、これまで八千九百九十五人の卒業生を送り出した。

　式典では、伊賀校長が式辞。稲田の開墾の歴史を振り返るとともに、児童に対し、「稲田の地を切り拓いた人々の不撓不屈のチャレンジ精神は皆さんの心に息づいている。決して諦めない“稲田魂”で豊かな未来を切り開いてほしい」と呼びかけた。

　保護者や地域住民に対して、「地域に愛され、支えられてここまでやってこられた。支援いただいた分、我々教職員は未来に向けて全力を尽くしたい」と述べた。

　開校九十周年記念事業協賛会の山田悟志会長は「九十周年を迎えられることはこの上ない喜び」と語り、同校の歴史を振り返るとともに、「ＰＴＡ、地域住民、地域ボランティアの力でつぎの百年に向けて協力、支援、助言していただければ」と求めた。

　そのあと、歴代校長、歴代ＰＴＡに感謝状、学校教育を支援する地域団体に特別表彰を贈呈した。

　来賓祝辞では、帯広市の米沢則寿市長、帯広市議会の大石清一議長に代わって佐々木勇一副議長、帯広市教委の嶋﨑隆則教育長が登壇。

　嶋﨑教育長は、地域見守り隊や図書ボランティアなどの取組を挙げ「同校の重点である“稲田いっぽん―家庭・地域と一つになって歩む学校”に向け、地域に開かれた学校を実現してきた。これは、九十年で築き上げた歴史や伝統、脈々と受け継がれた厚い支援のたまもの」と謝意を示した。

　児童代表あいさつでは、児童会長の小泉柚花さん（六年）が「私たちは伝統を未来に引き継ぎ、誇りをもって、より良い学校になるよう一歩ずつ前進していきたい」とあいさつした。

　このあと、全校児童による合唱を披露し、九十年の節目を盛大に祝った。

(学校 2018-11-19付)