札幌市公立小中事務職員協議会　講演などで資質向上図る　研究報告会・全体研修会開く

（関係団体 2018-11-21付）

１３０人が参加し、研鑽を積んだ

　札幌市公立小中学校事務職員協議会（石田陽子会長）は十六日、市内ちえりあで研究報告会・第二回全体研修会を開いた。約百三十人が参加。カリキュラム・マネジメントなどに関する講演を通し、事務職員としての資質向上を図った。

　この日、はじめに札幌市教育研究推進事業について、各ブロックの担当者が研究成果を報告した。

　つぎに、ことし七月に北九条小学校で開かれた第三十六回政令指定都市学校事務職員研究協議会の報告会を実施。石田会長が報告会の概要を説明し「盛会に終わったことにお礼を申し上げる」と謝意を示した。

　また、担当者が分科会ごとの協議内容を伝えた。

　全体研修会では、山の手南小学校の山口奈々教諭が「カリキュラム・マネジメントとプログラミング教育～新学習指導要領を踏まえて」と題して講演。新学習指導要領において、事務職員にとくにかかわりがあるものとして「カリキュラム・マネジメント」「プログラミング教育」を挙げた。

　カリキュラム・マネジメントについて「各学校で行うすべての教育活動を、しっかりと計画を立てること」と紹介。教育活動において全教職員で共通認識がもてることなどから、教育の質の向上につながることを説明した。

　事務職員にとっては、行事や校外学習などの予定が分かり、使用教材等の「見通しが立てられるのでは」と話した。

　続いて、文部科学省が公開している『小学校理科の観察、実験の手引き』を用いた演習を実施。手引きには理科の実験で用いる器具などが掲載されていることを説明し、四年生の理科「もののあたたまり方」などで、購入を依頼されそうなものを予想させた。

　また、カリキュラム・マネジメントを運用した自身の実践例を紹介。札幌市教委が教育課程編成の手引きを発行していることにふれ、詳細な学習内容を確認できることを伝えた。

　このあと、プログラミング的思考に関する演習を行った。

(関係団体 2018-11-21付)