道高校教頭・副校長会の研究協議会　危機回避能力育成が大切　開会あいさつで渡邉会長

（関係団体 2018-11-20付）

参加者は講演会や研究協議などで研鑚を深めた

　道高校教頭・副校長会（渡邉周一会長）は十六日、ホテルライフォート札幌で三十年度第二回研究協議会を開いた。全道各地から三百人を超える会員が参加し、講演会や研究協議などを実施。教頭・副校長としての資質・能力の向上を目指して研鑚を積んだ。

　研究協議会は、高校における管理運営および教育指導上の諸問題について協議し、本道の高校教育の充実に資することを目的としている。

　開会に当たり、渡邉会長があいさつ。ことし発生した地震や台風などの自然災害にふれ「二次災害や人災を引き起こさないためにも、危機管理の重要性をあらためて認識した」と振り返った。その上で、危機管理マニュアルを見直し、整理することや、生徒に危険に対しての回避能力を育成することの大切さを訴えた。

　また、急速に変化する教育情勢にもふれ、「我々教頭・副校長は、自らの資質・能力を高め、校長の経営方針のもと、学校体制を整え、調和のとれた学校運営を円滑に進めることが重要」と説いた。

　引き続き、道教委の小形秀雄教育指導監、札幌市教委の檜田英樹学校教育部長、道高校長協会の川口淳会長、全国高校教頭・副校長会の針馬利行事務局長が来賓あいさつ。

　うち、小形教育指導監は、本道の高校教育における諸課題として、①新学習指導要領②高校教育における特別支援教育③生徒への就職支援④学校における災害対応⑤生徒指導の充実⑥教職員の服務規律の厳正な保持⑦公立高校における教頭選考受検者の確保―の七点を提示。今後も、新時代の対応に向け、各学校における校長・教頭の適切で円滑な学校運営に期待を寄せた。

　続いて、鈴木直道夕張市長が「ＲＥＳＴＡＲＴ　Ｃｈａｌｌｅｎｇｅ　Ｍｏｒｅ」と題して講演。夕張市における再生や地域活性化について説明した。

　このあと、ＮＰＯ法人コヂカラ・ニッポンの川島高之代表を助言者に迎え「学校における働き」と題して研究協議を行った。

(関係団体 2018-11-20付)