道北地区高校商業研究協議会開く 商業教育の在り方考察 授業公開・研究協議等(関係団体 2018-11-15付)
研究協議などを通して商業教育の質的向上を図った
【稚内発】道北地区高校商業教育研究協議会(吉野光会長)は十月下旬の二日間、稚内高校で第五十回研究協議会を開いた。道北地区の商業科目担当教諭ら二十三人が参加。講演や稚内高における研究授業などを通し、今後の商業教育の在り方について認識を共有した。
初日は、IoTを活用したサクラマス陸上養殖試験場などの施設見学をしたあと、稚内北星学園大学の侘美俊輔准教授が「連続ドラマ“エゾカンゾウの咲くまちへ”制作による地域活性化と教育効果の検証」と題して講演した。
二日目は、稚内高の村上究教諭、片山幸一教諭、井上信門教諭の三人が「総合実践」(三年D組、生徒数三五人)の研究授業を展開。小切手の振り出しに関する一連の作業を通じて、諸作業の技術を習得するとともに、決済に至るまでの事務手続きの流れを学習した。作業に入る前、“早く、正確に、丁寧に”小切手を作成することを目標として示し、授業の最後には、営業日誌に活動を記録させ、計画的・合理的に作業を進めることができたか省察するよう意識付けた。
研究授業のあと、合評会では、村上教諭が「総合実践はトレーニング的要素が強いので、進路を意識させてモチベーションを高く保ち続けられるよう気を付けて授業を行っている」と振り返った。
参加者からは「生徒たちが進んでメモを取っており、非常に緊張感のある授業だった」などの声が上がった。
宗谷教育局の入澤幸博高校教育指導班主査は「パワーポイントも使い明確な指示で、何をしたら良いか分かりやすかった。メモする習慣ができていることも良い取組」と講評。また、新学習指導要領の総合実践において、地域や産業界と連携して具体的な実務についての理解を深める学習活動を取り入れるなどの改善を図ったことを説明。「実際の企業から会計の実務に携わる人を招いて演習を行うなどの学習活動を展開するよう、準備を進めていってほしい」と助言した。
研究協議では、「商業教育だからできる地域活性化に向けた取組」をテーマに各校が近況報告し、意見交流。稚内高では本年度、商業クラブの生徒が稚内市の友好都市である鹿児島県枕崎市を取材旅行し、稚内市民のための旅行ガイドを作成する取組を進めていることなどを紹介。村上教諭は「お金を生み出す活動をしていくことが商業の原点。地域活性化に向けた本校の取組を大きく育てていき、本校商業科を稚内で新しい事業を始める際の窓口にしたい」と語った。
最後に、入澤高校教育指導班主査が「商業教育の現状と課題」と題し講話した。
(関係団体 2018-11-15付)
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