釧路小中学校教頭会が研究大会　年代に応じた専門性を　開会式で斉藤会長強調

（関係団体 2018-11-28付）

教職員の専門性を高める教頭の関与の在り方を追究

　【釧路発】釧路小中学校教頭会（斉藤直彦会長）は十一月上旬の二日間、弟子屈町内の川湯観光ホテルで研究大会を開いた。五十三人が参加。研究発表や実践交流、講演を通して、教職員の専門性を高める教頭のかかわり方などについて研鑚を深めた。

　研究主題「豊かな人間性と創造性を育み未来を拓く学校教育～豊かな心とたくましく生きる力を育む活力ある学校づくりの推進」のもと、サブテーマに「教職員の専門性を高める教頭の関与の在り方の追究」を設定。

　教職員全体の専門性を「学習指導力」「生徒指導力」「学校運営力」の三つの視点で分類し、身に付けさせたい力の指標を設定するとともに、教職員の意識と実態の差をなくすための教頭の関与の在り方を追究している。

　初日の開会式で斉藤会長があいさつ。

　教員一人ひとりが年代に応じて専門性を身に付けることが重要とし「教頭の関与の在り方を検証する上で、充実した大会にしたい」と述べた。

　来賓を代表して、釧路教育局の武山昇義務教育指導監、釧路管内町村教育委員会連絡協議会の國安修一会長（鶴居村教育長）、釧路校長会の大澤昭仁会長があいさつ。

　このうち、國安会長は鶴居村教頭会議で提出を求めている学校運営報告書にふれ、教頭として「どのように考え」「何をやってきたのか」「これからどうするのか」が大切とした上で「課題を解決するために有効な手立てを共有し、あすからの実践に生かしてほしい」と期待を込めた。

　続く研究発表では、草間千広研修部長が「教職員の専門性を高める教頭の関与の在り方の追究」と題して発表。具体的な実践として、厚岸町教頭会の佐久間研研修部長が「学習指導を高める改善プラン」、弟子屈町教頭会の山館孝志研修部長が「生徒指導力を高める改善プラン」、鶴居村教頭会の名和勝紀研修部長が「学校運営力を高める改善プラン」について説明し、実践交流を行った。

　二日目は、ＮＰＯ法人東北海道スポーツコミッション理事長の中島仁実氏が「スポーツによる地域の活性化について」をテーマに講演した。

(関係団体 2018-11-28付)