30年度文部科学大臣表彰 本道関係受賞者の功績
(関係団体 2018-11-28付)

橋本直樹
橋本直樹氏

 三十年度文部科学大臣表彰(教育者表彰)の本道関係受賞者の功績概要はつぎのとおり。=敬称略=

▼橋本直樹(五八)=留寿都村立留寿都中校長

・主な役職歴=全日本中学校長会副会長、道中学校長会会長

 昭和六十年以来、主に本道の中学校教育に携わり、特に、生徒の学びを深めるため、独自の教材を活用した授業実践を積み重ね、研究授業公開を通じて成果を発表するなど、数学科教育の充実に尽力するとともに、生徒の問題行動にも取り組み、地域と一体となった生徒指導の体制づくりを行うなど、生徒指導にかかる取組の充実に成果を上げた。

 管理職としては「豊かな人間性を育てる学校」を目指し、地域との連携を積極的に推進するとともに、教職員の学校運営への参画意識を高め、学校運営の活性化を図るなど、その実践は高い評価を受けている。

 道中学校長会事務局次長、会長を歴任し、組織の活性化と後進の育成に手腕を発揮するほか、全日本中学校長会においても副会長の要職を務めるなど、全国との密接な連携を維持しながら、本道の教育振興に大きく寄与している。

▼本間達志(五九)=札幌市立発寒西小校長

・主な役職歴=全国連合小学校長会常任理事、道小学校長会会長

 昭和五十七年以来、本道の小学校教育に携わり、特に、実験や観察を通して、児童が学ぶ楽しさと自らの成長を実感できる授業を目指した研究実践に取り組むとともに、その成果を道小学校理科研究会の全道研究大会等において発表し広く普及させるなど、理科教育の充実・発展に尽力した。

 管理職としては「社会に開かれた教育課程」の実現に向け、地域とともにある学校を目指し、地域における文化的行事や地域交流活動を推進し定着化を図るなど、地域に密着した学校経営に努め、その実践は高い評価を受けている。

 道小学校長会の役職を歴任する中で、道内の小学校長との連携を強化するとともに、全国連合小学校長会常任理事として、全国と密接な連携を維持しながら、その任を果たしているなど、本道の教育振興に大きく寄与している。

▼川口淳(五九)=札幌南高校長

・主な役職歴=全国高校長協会常務理事、道高校長協会会長

 昭和五十八年以来、高校教育および教育行政に携わり、特に発表を中心にした生徒の主体性を引き出す能動的な授業づくりなど授業の工夫改善に努め、数学科教育の充実に尽力するとともに、教育行政においては、研修会等での講演や指導助言を通じて、教職員の資質・能力の向上に尽力するなど、本道の高校教育の充実に大きく貢献した。

 また、管理職としては、地域社会とともに生徒を育てる視点から、地元の企業等との連携による取組を推進したほか、生徒の思考力、判断力、表現力等を高めるため、探究的な授業づくりの研究実践や学級別対抗のディベート大会等を取り入れた育成プログラムを実施するなど、社会で活躍し貢献できる人材育成を目指した学校経営に努め、その実践は高い評価を受けている。

 さらに、道高校長協会会長として、校長相互の連携を深めながら「協働」に重点を置いた協会運営に努め、協会活動の活性化を図るとともに、全国高校長協会常務理事として、全国と本道とのパイプ役を務めるなど、本道の教育振興に大きく寄与している。

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本間達志
本間達志氏
川口淳
川口淳氏

(関係団体 2018-11-28付)

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