札幌市学級経営研究会が研究大会 楽しく活動する学級へ 授業公開や研究討議など(関係団体 2018-11-29付)
児童の自己肯定感を高めるため、ペア交流などを実施
札幌市学級経営研究会(佐藤政美会長)は十九日、札幌市立手稲西小学校で第二十四回研究大会を開いた。会員ら約三十人が参加。授業公開や研究討議、講演を通して、学級経営の在り方について研究を深めた。
同会では研究主題を「一人一人がいきいきと楽しく活動する学級」と設定。学級集団の状態を踏まえた授業づくりを行うための視点として「授業のねらいの達成のために、授業が現在の学級集団の状態に適合したものになっているか」「授業が現在の学級集団の課題の克服や学級経営の願いの実現に向かうものになっているか」を据えて研究を進めている。
授業公開後の開会式では、佐藤会長があいさつ。同会の設立の経緯にふれ「いろいろな角度から意見をいただき、有意義な会としたい」と話した。
また、会場校あいさつでは、手稲西小の平田秀樹校長が研究大会について「本校にとって貴重な学びの一日」と話した。
続いて、研究担当の大谷岳教諭が研究概要について説明。研究主題のほか、学級集団の状態を踏まえた授業づくりについて研究していることを紹介した。
このあと、研究討議を行ったほか、北翔大学の山谷敬三郎学長がQ―Uの活用方法について講演した。
◆手稲西小5年算数「割合」
手稲西小の青山拳司教諭が五年一組(児童数二五人)の算数「割合」を公開した。
青山教諭は、六月と十一月に実施した学級集団の状態を把握するQ―Uの調査で、全体的に学級生活に満足している子どもが増えていることから、引き続き自己肯定感を高める授業に取り組んでいる。
前時までに学習した百分率や歩合の計算方法などについて確認したあと、「児童四百人の中で六二%がボランティアをしたことがある」という文章を提示。四百人の六二%を求めることを確認したあと、計算方法を問いかけた。
児童の自己肯定感を高めるため、式や数直線など計算方法について確認させたほか、その計算方法を考えた理由を問うなど、多く発言できるよう取り組んだ。
また、計算方法についてペア交流を実施。前後左右など様々なペアで計算方法を確認させることで、自身の考えに自信がもてたり、新しい方法を学んだりする場となるよう取り組んだ。
全体交流では、児童の発表から数直線での求め方について百分率と割合の基準量が違うことを確認させるなど、比較量の求め方について理解を深めさせた。
(関係団体 2018-11-29付)
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