オホーツクへき・複研究連盟が大会 きめ細かい指導充実を 網走地方教育研修センター共催(関係団体 2018-11-30付)
【網走発】オホーツクへき地複式教育研究大会北見大会兼網走地方教育研修センター「複式教育」講座が二十二日、北見市立川沿小学校(井上寿和校長)で開かれた。研究主題「主体的・創造的に学び、豊かな心でたくましくふるさとを切り拓く子どもの育成~へき地・複式教育の特性を生かし、児童生徒一人一人に未来に“生きる力”をはぐくむ学校・学級経営と学習指導の充実をめざして」のもと、公開授業や研究協議、講演などを通して、児童一人ひとりへのきめ細やかな指導の充実に向け研鑚を積んだ。
オホーツクへき地・複式教育研究連盟(菅原敏明委員長)と網走地方教育研修センター(渋谷高広所長)が主催。
今回、「自ら考え、生き生きと表現できる子どもの育成~“書く”“話す”を取り入れた能動的な学びを通して」を研究主題に、①「書く」場の設定と考えをもつ・深めるためのノート指導の工夫②基本となる話し方③児童に見通しをもたせるための指導過程の工夫―の三点について研究を進めている川沿小を会場に公開授業などを行った。
◆北見市川沿小で算数3授業公開
開会式に先立ち、一・二年生、三・四年生、五・六年生の算数の授業を公開。そのうち、五・六年生の授業では、篠原文教諭が五年生(児童数四人)の「割合」、六年生(児童数一人)の「場合の数」を指導した。
篠原教諭は、五年生の指導で、ホワイトボードを活用して児童一人ひとりの考え方を紹介し合い、解決に導いた。
六年生の指導では、児童数が一人であることから、児童の考えを補ったり、違った考えを提示したりして、問題解決的な授業を展開した。
開会式では、菅原委員長があいさつ。へき地・複式教育について、わたり・ずらし、同時間接指導など、「単式学級にはない工夫が必要となる」とし、その解決に向け、「ともに研鑚を積み、一人ひとりの指導力をさらに高めてほしい」と呼びかけた。
また、管内で二〇二〇年度に全道プレ大会、二〇二一年度に全道大会が開催されることを踏まえ、「本大会が一つの節目として、参加した先生方の実りにつながり、子どもたちの成長に大きく寄与するものになれば」と期待した。
来賓祝辞では、オホーツク教育局の北野素樹次長と北見市教委の志賀亮司教育長が登壇。
北野次長は「研究大会で得た成果を各学校や地域におけるへき地・複式教育のさらなる充実に生かして」と呼びかけた。
志賀教育長は「へき地・複式教育や算数科の指導について理解を深め、実りある研究大会になれば」と期待した。
このあと、低・中・高学年部会に分かれて研究協議を行った。
また、道教育大学釧路校の早勢裕明教授が「“主体的・対話的で深い学び”に向けた算数の複式授業」と題して講演した。
(関係団体 2018-11-30付)
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