道視覚障害教育研究大会開く 専門性の向上を目指し 旭川盲研究授業や協議など(関係団体 2018-11-29付)
遠隔授業システムを導入した開会式
【旭川発】道視覚障害教育研究会(=道視研)と全日本盲学校教育研究会道支部は十五日から二日間、旭川盲学校で道視覚障害教育研究大会を開いた。約六十人が参加。研究主題「視覚に障がいのある幼児児童生徒一人一人のニーズに応じた指導・支援の在り方の探求」のもと、研究授業や協議、研究発表などを行い、本道の視覚障害教育のさらなる充実・発展を目指し研鑚を積んだ。
研究大会では、新たな試みとして遠隔授業システムを試験的に導入。道立特別支援教育センター、道立教育研究所附属情報処理教育センター、札幌視覚支援学校、函館盲学校、帯広盲学校の五ヵ所をつないで開催した。
旭川盲の研究授業のあと、開会式で道視研の木村浩紀会長(札幌視覚支援学校長)があいさつ。昨年四月に新しい学習指導要領が示されたことにふれ、「各学校においては、個に応じた指導の一層の充実を図るため、個別の指導計画の見直しや個別の教育支援計画の活用、あわせもつ特性を踏まえた教育課程の取扱いなど、課題を的確にとらえ、教育課題の改善充実を図ることが求められている」と強調した。
その上で、「本大会では、会員相互の交流を深めて、本道における視覚障害教育の改善充実のため、専門性のさらなる向上を目指してほしい」と求めた。
続いて、主管校を代表して大会長を務める旭川盲の坂下浩寿校長が登壇。「各学校の日々の実践を十分に交流し合い、研究協議が充実することを期待するとともに、子どもたちの授業に大きく成果を反映できることを願う」と述べた。
来賓からは、上川教育局の中島康則局長が祝辞。同会の長きにわたる研究活動や教育活動に敬意を表し、「大会が参加者の皆さんにとって今後の指導に資する実り多き機会になることを願う」と述べ、同会の充実・発展に期待を寄せた。
続いて、旭川盲の担当者が研究概要を説明。
二十九年度から二ヵ年計画で、テーマを「“子どもが主体的・協働的に学習する力”を育成する取り組みについて」と設定し研究を推進。幼稚部、小学部、中学部では、子どもの実態把握と支援の工夫の実践考察、寄宿舎では、学習習慣の確立や集団活動における人とのかかわりや社会性の確立など、日々の活動や行事を中心とした実践内容を発表した。
このあと、帝京平成大学現代ライフ学部児童学科の田中良広教授が「学習指導要領改訂をふまえたこれからの視覚障害教育の充実に向けて」と題して講演したほか、分科会・部会に分かれて研究協議を行った。
二日目も引き続き、分科会・部会で研究協議を行った。
(関係団体 2018-11-29付)
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