情報交流し職能向上　帯広市校長会が学校経営研究協議会開く

（関係団体 2018-12-05付）

今日的な教育課題などについて研鑽を深めた

　【帯広発】帯広市校長会（辻野裕義会長）は十一月二十二日、帯広市役所で三十年度学校経営研究協議会を開いた。提言発表やグループ協議、全体交流、講演を通して校長としての職能向上に努めた。辻野会長は「校長同士で生きた情報の交流を図り、能力の向上に資するとともに、あすの実践につなげてほしい」と求めた。

　市校長会は、学校教育指導の重点に「明日の帯広を創る児童生徒を育む～知・徳・体の調和のとれた学校教育の推進」を設定。小学校長会は「新たな知を拓き　人間性豊かな社会を築く日本人の育成を目指す小学校教育の推進～北の大地から世界を見つめ新しい社会の形成に向けて挑戦する子どもを育む学校経営の推進」、中学校長会は「ふるさとに学び、新しい時代を切り拓くたくましい人間を育てる中学校教育」を研究主題に掲げている。

　研究協議会は、市校長会の活動方針に基づき、校長としての職能向上や学校教育の改善・充実に資するため、今日的な教育課題や学校経営の在り方について研鑽を深めるとともに、個々の学校経営の充実・発展を期し、市の教育振興に寄与することが目的。

　辻野会長があいさつ。カリキュラム・マネジメントや働き方改革の推進などの今日的課題を挙げ、「校長同士で生きた情報の交流を図り、能力の向上に資するとともに、あすの実践につなげてほしい」と呼びかけた。

　来賓あいさつでは、帯広市教委の嶋﨑隆則教育長が登壇。新学習指導要領への対応、カリキュラム・マネジメントに基づく授業改善についての取組にふれるとともに、本年度の全国学力・学習状況調査結果について「小・中学校の結果は大枠で全国平均に近づいており、小学校六年生・中学校三年生で平均を大きく上回っている」と評価。幼保小中連携「エリア・ファミリー構想」については「各学校の着実な取組が実を結んでいることを誇りに思う」と述べた。

　引き続き、危機管理委員会（小学校）で大正小学校の和田尚史校長が、教育課程委員会（中学校）で八千代中学校の堂山貴也校長が提言発表。グループ協議のあと、全体交流した。

　このあと、十勝教育局の大橋則之局長が「学校教育にかかわる今日的な課題について」と題して講演した。

(関係団体 2018-12-05付)