厚沢部町教育ソフト活用推進委が研修会開く　情報の〝見える化〟を　札幌市立屯田小・新保校長講演

（関係団体 2018-12-05付）

講演を通してＩＣＴの活用方法を学んだ

　【江差発】厚沢部町教育ソフト活用推進委員会（本谷弘之会長）は十一月中旬、山村開発センターで研修会を開いた。檜山管内の小・中学校教職員など約六十人が参加。学校教育の情報化にかかる講演などを通して、学校教育の情報化への対応や教育ソフトの活用について理解を深めた。

　推進委員会は、町内三小学校を結ぶ遠隔授業を実施するほか、教育ソフト活用の研修会を開催するなど、厚沢部町の学校におけるＩＣＴ教育への対応を進めることが目的。

　研修会では、ＩＣＴ機器を活用した「分かりやすい・魅力ある授業の創造」や「教職員の業務効率化・情報化」について研修を深め、学校教育の充実・発展を目指して開催した。

　開会式では本谷会長があいさつ。近年の情報化社会の動向にふれながら、「未来を生きる子どもたちのために、講演から学校の情報化について学ぶとともに、今後の授業改善に役立ててほしい」と呼びかけた。

　続いて、札幌市立屯田小学校の新保元康校長が講師を務め、「学校教育の情報化　どうする？　どうなる？」と題して講演。屯田小で実践している様々な取組や自身の経験を紹介しながら、ＩＣＴを活用した日常の業務改善について説明した。

　はじめに、学校の情報化にふれ、「教育の質の向上と教職員の業務改善が目的」と強調。その上で、「学校運営や授業のルールづくりが無駄を省き、効果が生まれる」と述べ、自校で保護者向けに作成した生活、学習などの決まりやルール十八項目を整理した「よくわかる！屯田小」を提示し、情報の“見える化”を呼びかけた。

　また、実物投影機による授業改善の一例を示したほか、校務運営システムを活用することで、教員間の情報も見える化に対応していく必要性を挙げた。

　講演終了後、会場内後方に設置されたＩＣＴ関連会社十社のブースで、教育ソフトのデモンストレーションが行われた。

　推進委員会の赤井優子事務局長は「学校のＩＣＴ対応はもとより、学校における働き方改革のヒントになった。参加した教員は大いに刺激になったと思う」と話していた。

(関係団体 2018-12-05付)