檜山教頭会が教育研究大会開く　学校間、地域との連携を　姿勢や職責など再確認

（関係団体 2018-12-07付）

資質・能力の向上を目指した

　【江差発】檜山教頭会（松村浩良会長）は十一月中旬の二日間、乙部町公民館で第五十回教育研究大会乙部大会を開いた。助言者を含め約四十人が参加。檜山教育局の中野公徳次長による講話や各町教頭会の研究発表などを通して、教頭としての資質・能力の向上に努めた。

　研究主題は「豊かな人間性と創造性を育み未来を切り拓く学校教育～教育課程の改善・充実を図るための、学校間、学校と地域社会との連携を推進するための教頭の関与の在り方」で、本年度は第十四次三ヵ年継続研究の二年目。

　開会式で、あいさつに立った松村会長は、研究主題と新学習指導要領の関係にふれ、「学校間、学校と地域社会との連携は、新学習指導要領に示されている社会に開かれた教育課程の実現の鍵になるもの」と強調。「新学習指導要領を踏まえた教育課程の編成、実施、評価を通して、ＰＤＣＡサイクルの確立を図ることが必要」と訴えた。

　その上で「二日間の大会を通して、教頭としての姿勢と職責を再確認し、自らの職能向上を図る大会にしてほしい」と呼びかけ、大会の成果に期待を寄せた。

　開会式に続き、檜山教育局の中野次長が「管内教育の一層の充実に向けて」と題して講話。

　本年度から新たに示された管内教育推進の二つの柱と三つの重点にふれ、小・中学校における推進状況を説明。児童生徒のさらなる学力・体力向上に期待した。

　各町教頭会の研究実践発表では、「学校と地域社会との連携」「小中の円滑な接続・連携による教育活動推進」などのテーマと教頭の関連性についての発表があり、これまでの研究成果を交流するとともに、課題を確認した。

　引き続き、「子どもの発達」「教育環境整備」「教職員の専門性」の三分科会で意見交換とレポート発表を行った。

　二日目は、分科会報告と各種大会報告のほか、元宝塚歌劇団の堀内明日香さんが「ドラッカーマネジメント論で読み解く宝塚歌劇団の人材育成～人が輝き組織が活きる　心と身体の磨き方」をテーマに講話した。

(関係団体 2018-12-07付)