深い学び育む学校経営を　渡島小中校長会が研究大会

（関係団体 2018-12-18付）

学校経営のリーダーとしての資質・能力の向上に向けて研鑽を積んだ

　【函館発】渡島小中学校長会（竹嶋充会長）は十一月中旬、フォーポイントバイシェラトン函館で第四十二回研究大会を開いた。会員六十二人が参加。研究主題「未来に向かって　心豊かにたくましく生きる子どもを育てる渡島小中学校教育の推進～ふるさとを愛し、ともに支え合い、新しい時代を担う深い学びを育む学校経営」のもと、課題別分科会での研究協議や講演などを通じて、学校経営のリーダーとしての資質・能力の向上を図った。

　本年度は、第十六期二ヵ年研究の一年目。研究主題のもと、子どもたち一人ひとりが未来を切り拓いていけるよう、豊かな人間性と社会性を身に付け、心身ともに、たくましく、自律的に社会の中で生きていくための基礎を培うことを目指している。

　その上で、小学校部会・中学校部会のほか、①指導・育成②組織・連携③教育課程―の三ブロックで研究を進めている。

　開会式のあと、知内町立涌元小学校の三上幸喜校長が「キャリアステージにおける校長のリーダーシップおよび組織的な管理職人材育成の推進」と題して全体提言。「ルーキー期」「ホープ期」「ミドル期」「ベテラン期」の四つに分け、身に付けさせたい能力とその向上に向けた実践事例を紹介した。

　成果として「キャリアステージごとに身に付ける力を明確にしたことで、管理職人材育成への見通しをもてるようになった」ことなどを挙げた一方、課題として「女性管理職増加の推進」「ミドルリーダーと管理職の育成」などを示した。

　このあと、教育課程、指導・育成、組織・連携の三分科会で研究協議と実践交流を展開。さらに、日本野球機構審判技術指導員の山﨑夏生氏が「一途一心の野球道」と題して講演。自身の経験談を紹介した上で、「成功の反対は、失敗ではなく、あきらめること。子どもたちのためにも前を向き続けてほしい」と呼びかけた。

(関係団体 2018-12-18付)