釧路市小中学校校長会が合同研修会　危機管理意識高める　地震多発地勤務の校長として

（関係団体 2018-12-20付）

避難所運営ゲームを全員で行った

　【釧路発】釧路市小中学校校長会（森敏隆会長）は十四日、釧路教育研究センターで小中合同研修会を開いた。釧路総合振興局から講師を招き、避難所運営ゲームを実施。学校が避難所となったことを想定し、危機管理意識を高めた。

　同会の会員は地震多発地帯の釧路に勤務する校長として、災害時に避難所運営の一翼を担う管理者となる。避難所運営ゲーム（Ｄｏはぐ）を通して、災害時に対処すべき資質・能力を積極的に身に付けるとともに、避難生活について理解を深め、日ごろの備えや地域の防災対策に対する課題を明確にすることを目的に開催した。

　講師に、釧路総合振興局地域政策課の生江孝之危機対策推進幹と河村晃主任を迎えた。

　生江危機対策推進幹は過去の大規模災害における避難所の様子を写真で紹介し、「避難所は市町村職員、避難者、施設管理者、ボランティアの四者で協力・連携しながら運営するもの。学校が避難所になった場合の対応について避難所運営ゲームで模擬体験しよう」と述べた。

　避難所運営ゲーム（ＨＵＧ）の北海道版（Ｄｏはぐ）は、雪や寒さなどの観点を加えて「真冬の地震災害」を想定。避難者の年齢、性別、国籍など、それぞれが抱える事情が書かれたカードを使い、避難所に見立てた平面図で適切に配置したり、様々な出来事に対応したりする。

　生江危機対策推進幹は「自分事ととらえるのが大切」と助言して流れを説明。参加者は実際にゲームを行い、避難所における対応について考え合った。

(関係団体 2018-12-20付)