札幌市学校保健会が研究大会　子の健康意識高めよう　研究発表など通し研鑚

（関係団体 2018-12-19付）

７０人が、各校の実践を交流するなど研究を深めた

　札幌市学校保健会（松家治道会長）は八日、札幌市医師会館で第三十四回研究大会を開いた。幼稚園や小・中学校、高校の教職員、学校保健関係者など約七十人が参加。児童生徒の健康意識を高めるため、研究発表を行うなど研鑚を積んだ。

　昭和四十九年に発足した同会は、市学校医協議会や市ＰＴＡ協議会、市学校給食栄養士会など十四の団体で構成され、札幌市の学校保健の発展向上や児童生徒の健康な生活の構築を目的としている。

　具体的な事業としては、全国の保健活動の調査・交流事業などを進めているほか、年に一度、研修会と研究大会を開催している。

　研究主題は「児童生徒自らが健康を創りだす実践力の育成」。五ヵ年計画の四年目で豊かな心の育成部会と健やかな身体の育成部会で研究を進めている。

　開会式では、松家会長があいさつ。

　同会の事業や研究内容にふれたほか、大会の成果をあすからの学校現場で生かすことを求めた。

　続いて、札幌市立手稲中央小学校教諭の丸山悠研究部長が研究概要を説明。教材化と専門家とのかかわりを重視し、研究を進めてきたことを紹介した。

　続いて、豊かな心の育成部会と健やかな身体の育成部会が研究発表。

　豊かな心の育成部会では、札幌市立川北小学校の吉田信興校長と札幌市立手稲中学校の千葉直美栄養教諭が「睡眠と健康」、健やかな身体の育成部会では、札幌市立もいわ幼稚園の笹山雅司園長と札幌市立真栄小学校の三浦直樹教諭が「姿勢と健康」について発表した。

　「睡眠と健康」のうち、吉田校長は自校の養護教諭と連携して取り組んでいる「みんいく」を紹介。「学校として子どもたちの健康意識をどのように高めようとしているのか」を、“あたま”“こころ”“からだ”の三つのキャッチフレーズを設定し、教職員や児童、保護者へ分かりやすく伝えていることを説明した。

　「姿勢と健康」のうち、三浦教諭は良い姿勢をつくるために、姿勢意識とトレーニングの両面からアプローチする大切さを強調。体育時や学年集会などの際には体育座りを止め、あぐらをさせていることなどを紹介した。

(関係団体 2018-12-19付)