【解説】高卒認定試験の実施結果
(解説 2018-12-21付)

 文部科学省は、三十年度第二回「高等学校卒業程度認定試験」(高卒認定試験)実施結果を発表した。男女合わせて一万四百五人が受験。四千六百九十八人が合格し、大学入学資格を取得した。

 高卒認定試験は、様々な理由で高校を卒業できなかった人などが、高校卒業者と同等以上の学力があるかを適切に評価、認定するもの。これまでの大学入学資格検定(大検)に代わる資格として、平成十七年度から年二回(八月、十一月)実施されている。

 高校卒業の学歴とはならないが、合格者は大学・短大・専門学校の受験資格が与えられるほか、就職、資格試験などにも活用することができる。

 第二回試験は、全国で一万四百五人が受験。男性二千四百九十三人、女性二千二百五人の合計四千六百九十八人が合格し、大学入学資格を取得した。八月の第一回試験では四千五百二十六人が合格しており、本年度の合格者は九千二百二十四人となった。

 第二回試験合格者の最終学歴をみると、高校中退者が二千三百五十三人で最も多く、全体の五〇・一%を占めた。次いで、全日制高校在学者が一千百三十八人、中学校卒業者が四百五十九人、定時制・通信制高校在学者が四百二十七人など。

 年齢別の内訳では、十六~十八歳が二千五百六十五人、十九~二十歳が六百八十六人で、二十歳以下の合格者が七割近くを占めている。合格者の平均年齢は二十二歳で、最高年齢は七十五歳だった。

 北海道からは、男性百五十人、女性百八十人の三百三十人が受験。男性八十人、女性七十九人の計百五十九人が合格した。

 なお、高卒認定者合格者に対しては合格証書、一部科目合格者には科目合格通知書を六日付で文科省から送付した。

(解説 2018-12-21付)

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