【平成３１年を迎えて　教育研究団体に聞く】日本生涯教育学会北海道支部　佐久間章支部長

（関係団体 2019-01-11付）

　謹んで新春のお慶びを申し上げます。昭和五十七年に発足した本支部は、北海道における生涯学習の振興に寄与することを目的として、北海道生涯学習研究集会の開催など、北海道らしい生涯学習社会の実現に向け取り組んでおります。日ごろより本支部の活動に対しまして、温かいご理解とご支援を賜り心より感謝申し上げます。

　さて、社会教育の重要性につきましては、以前から様々な報告書や答申等において示されているところです。しかし、昨年十月、文部科学省の組織から社会教育課が消え、社会教育は地域学習推進課の中で扱われることとなり、その実態はますます見えにくくなりました。

　今日の社会に、社会教育は不要となり、行政組織の中から社会教育課が消えるのは必然的なことなのでしょうか。これまで、社会教育が重要だと言われるたびに、「そのとおりだ」とうなずきながらも、社会教育がよく分からないで仕事を続けてきた社会教育関係職員は、少なくないのではないでしょうか。

　社会教育は分かりにくいと言いわけせず、「社会教育の本質は何か」「社会教育は誰が何のために行うのか」「社会教育は社会全体の役に立っているのか」など、今こそ社会教育に正面から向き合い、考えることが必要なのではないでしょうか。

　そこで、昨年の研究集会では、「今こそ社会教育の本質論（社会教育とは何か）～社会全体の役に立つ社会教育を考える」をテーマに、道内各地から参加していただいた八十人の方々と、基調講演、研究・実践発表、研究協議を通して意見交換を行いました。

　本支部は、これからも学びを通して地域課題の解決を図る社会教育の重要性を踏まえ、社会教育・生涯学習の推進を通じて、明日の北海道のために全力で取り組んでまいりたいと思います。

　皆様のご指導ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

▼新年の事業計画

▽第３７回北海道生涯学習研究集会（１０～１１月予定）

▼事務局＝札幌国際大学

(関係団体 2019-01-11付)