道学校体育研究連盟60周年記念式典 全国大会に向け力結集 体育だからこその確かな学びを(関係団体 2019-02-27付)
関係者120人が参集し、60周年の節目を祝った
北海道学校体育研究連盟(=体研連、中野正毅委員長)は二十三日、ホテルライフォート札幌で創立六十周年記念式典を挙行した。あいさつに立った中野委員長は、これからの予測不能で困難な時代に「あらためて体育だからこその確かな学びを、しっかりと創っていかなければならない」と呼びかけた。また、六年後に札幌市で開かれる全国大会で「研究の成果を、オール北海道の力を結集して全国へ発信していく」と力強く誓った。
体研連は昭和三十四年に創立。心も体も健康な北国の子どもたちを育てるために、学校体育という窓口から様々な取組を実施。「心豊かで健やかにたくましく生きる子どもの育成」を目指し、教材研究や授業づくりを通して、全道各地に研究の輪を広げてきた。
現在は十六支部・会員数七百九十九人に及び、結束と絆を深めながら、本道の学校体育の充実に日々尽力している。
会員はじめ、歴代委員長、関係諸団体会長や大学関係者など約百二十人が出席した記念式典では、国歌斉唱に続き中野委員長があいさつ。
小学校での新学習指導要領の来年度からの全面実施などにふれた上で、「これからの時代は、AIなど情報化の一層の発達・国際化・高齢化等々、予測不能で困難な時代であると言われており、あらためて健全な心と身体に支えられた、たくましく生き抜く知恵と意志、仲間とともに困難を切り拓いていく、体育だからこその確かな学びを、しっかりと創っていかなければならない」と呼びかけた。
また、二〇二五年に四回目となる全国学校体育研究大会北海道大会が札幌市で開催されることを述べ、「連盟創立の精神をあらためて一人ひとりの会員の心に刻むとともに、全国大会に向け、全道各支部の“共通性”と“独自性”を生かした研究の成果を、オール北海道の力を結集して全国へ発信していく」と力強く誓った。
続いて来賓を代表し、道教委の佐藤嘉大教育長が祝辞。「連盟は、六十年の長きにわたり各地での研究大会や調査など本道の学校体育の充実・発展に寄与されてきた」と述べ、謝意を示した。
その上で、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果にふれ「結果が平均以下だったのは残念だが、北海道は自然が多く土地が広い。運動の楽しさや達成感を味わわせる指導方法の研究などの授業改善や、家庭における運動習慣の定着などを連盟と連携しながら進め、ともにさらなる子どもの体力づくりに取り組んでいきたい」と呼びかけた。
続いて、歴代委員長に感謝状贈呈。第二十四代の鈴木眞行氏、第二十五代の飯沼晃氏、第二十六代の猪股徹氏、第二十七代の小野寺正氏に中野委員長が感謝状を手渡した。
受賞者を代表し飯沼氏があいさつし、「若いときから連盟の様々な活動に参加し、仲間のあたたかさや厳しさ、チームワークなどを学び、教師として、管理職として、人として大きく成長できたことに感謝する」「全国大会に向け、準備で苦労されると思うが、オール北海道の力の見せどころ。授業研究を深め、全国に発信してほしい」と期待を寄せた。
なお、式典終了後は記念祝賀会を開催。六十年の歩みを振り返りながら和やかに歓談した。
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歴代委員長に感謝状が贈られた
(関係団体 2019-02-27付)
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