公認スポーツ指導者マッチングサイト　利用無料で募集・検索　日本スポーツ協会が８日開設

（関係団体 2019-03-08付）

　日本スポーツ協会はきょう八日、「公認スポーツ指導者マッチングサイト」を開設する。スポーツ指導の専門家を探す学校などが、指導機会を求める公認スポーツ指導者を募集・検索するもの。利用料は無料。アカウント登録後、募集内容を記入して申請し、面談・面接などを経て決定する流れとなる。関係者によると、道内における有資格者数は約八千人。学校運動部活動にかかわる諸課題の解決につながるものと期待する声は少なくない。

　日本スポーツ協会が二十六年に発表した調査によると、担当教科が保健体育ではなく、担当部活動の競技経験がない運動部活動顧問の教員は中学校で約四六％、高校で約四一％となっている。また、本年度配置となった部活動指導員は、人材の確保が難しい地域もあることが課題となっている。

　これらを踏まえ、日本スポーツ協会は八日、スポーツ指導の専門家である公認スポーツ指導者を募集・検索できる「公認スポーツ指導者マッチングサイト」を開設する。学校運動部活動をめぐる諸課題の解決を図るとともに、スポーツを「安全に、正しく、楽しく」実施できる環境の実現を目指す。

　公認スポーツ指導者は、日本スポーツ協会と各種競技団体が共同で養成する資格で、全国で約十八万人が認定されている。道体育協会関係者によると、道内における有資格者数は二〇一七年十月現在で約八千人で、道内各地に配置されているという。指導種目は、サッカー、野球、水泳、スキーなど様々で、スポーツドクターなど医療関係者も登録している。

　利用対象は、学校、スポーツ少年団、総合型地域スポーツクラブなど。利用料は無料で、指導者が決定した際の仲介料などはかからない。

　公認スポーツ指導者を募集・検索するためには、アカウント登録後、募集内容（種目、場所、対象年代、性別、謝礼など）を記入して申請。募集人数に応じて応募者の中から選考し、面談・面接などによる最終選考を経て、決定する流れとなる。また、募集側が公認スポーツ指導者を検索し、応募を依頼することもできる。

(関係団体 2019-03-08付)