小学校プログラミング教育充実へ 算数、理科指導に対応 道研と情報処理教育センター(道・道教委 2019-03-15付)
道立教育研究所と附属情報処理教育センターは、三十一年度に向けて、今日的な課題解決に重点を置いた情報教育研修を計画している。新たに小学校のプログラミング教育充実研修を盛り込み、実際の算数と理科の指導内容に対応。タブレット活用基礎研修ではこれまで以上により実践に即した演習を行い、ICT環境の整備についても講習を行い、セキュリティ対策なども取り上げる。
現場第一主義を掲げる道研は、各学校や地域がもつ課題や良さを共有・整理し、解決に向かう具体的な研修内容を構想している。
各校における三十一年度の研修計画に役立てることを目的に、すでに各学校には三十一年度講座一覧のポスターを配布済み。三月中に事業案内の冊子を配布する。
三十一年度は、研修後も受講者同士がつながれるよう、支援体制を充実。クラウドなどを活用して継続的に情報交換や相談などを行うことで、受講者間における実践の情報交換や、所員との相談・助言のやりとりも共有できる環境を整える。
附属情報処理教育センターでは、新たに、小学校のプログラミング教育充実研修「自校に応じたプログラミング教育の進め方」を開講。プログラミング教育のねらいや進め方について理解を深め、各学校への導入の方策を考える。五年生の算数と六年生の理科で指導する内容について、児童と同様に体験しながら実践力を養う。
宮城教育大学の安藤明伸准教授による講義や、所員による演習を予定。
また、新規講座の実践的・体験的な学習活動推進研修(情報)「科目“情報Ⅰ”の授業づくりの進め方」では、国立教育政策研究所の上野耕史教育課程調査官や、北海道大学情報基盤センターの重田勝介准教授による講義などを予定している。
タブレット活用基礎研修「タブレット活用による新しい授業づくりの進め方」は、これまでの内容を拡充・更新。タブレットを活用した授業づくりに向けて、教材作成方法、アプリの効果的な活用方法などについて理解を深める。
これまで、グループ演習は校種ごとに行っていたが、三十一年度はアプリの種類や授業形態などを基準に校種を超えて編成。より実践に即した形態で実際の授業に使える教材をつくり、模擬授業や意見交換をしながら、新しい授業の改善・充実を図る。
二日目の最後には、タブレットを有効に使うための環境整備に関する講習・演習も予定。ネットワークやセキュリティポリシー、ルールづくりなどについて理解を深める内容とする。
(道・道教委 2019-03-15付)
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