観察・実験の実践基礎研修　対象を中学校に拡充　道研付属理セン３１年度講座

（道・道教委 2019-03-15付）

　道立教育研究所附属理科教育センターは、三十一年度に向けて、各校における今日的な課題解決に重点を置いた研修講座を計画している。観察・実験の実践基礎研修講座では、三十一年度から対象を中学校に拡充し、小学校三年から中学校三年の七年間の学びの系統性を担保。四つの地域でそれぞれ開催し、道研から遠隔配信することで四領域すべてを一日で網羅できるようにするなど、内容を更新・拡充する。

　附属理科教育センターでは、観察・実験の実践基礎研修（小・中学校）「すぐできる！基本的な観察・実験の進め方」は、三十一年度の特徴的な研修講座の一つ。

理科の観察・実験に関する基礎的・基本的な内容や指導方法について理解が深まるよう研修を展開する。

　これまで小学校のみを対象にしていたが、三十一年度は中学校教諭に対象を広げ、異校種合同で行う。小学校教諭は育成のゴールを意識することができ、中学校教諭は子どもが学んできた内容をより踏まえた授業づくりに生かすことができるなど、ともに学ぶことで小三から中三の七年間を通じた資質・能力の育成について考えることができる。

　道南・道央・道北・道東の四ブロックで開催し、各地域の高校の実験室を会場として使用。各地に派遣できる指導主事の数に限りがあり、これまでは研修できる領域に偏りがあったが、三十一年度は道研からの遠隔配信によって四領域すべてが一日で研修が可能となる。

　三十年度に開設した探究活動に変わる理科探究研修（高校）「生徒の探究力の高め方」は、三十一年度も継続。新学習指導要領に対応した探究活動やスーパーサイエンスハイスクール（＝ＳＳＨ）校などにおける課題研究の指導方法や評価、テーマ設定のポイントなどについて理解を深める。

　道研とＳＳＨ校に指定されている北見北斗高校の二会場で展開し、同校での課題研究の授業をリアルタイムで配信。実際の生徒の動きや教師の指導についてインタビューを交えながら参観し、研究協議を行う。

(道・道教委 2019-03-15付)