３１年度　新規に四つの移動講座　専門研修より身近に　特別支援教育センター　申込２２日まで

（道・道教委 2019-03-18付）

　道立特別支援教育センターは三十一年度、市町村教委の要請に基づき道内各地に出向いて研修講座を行う「移動講座」事業を開始する。通常実施している研修講座をもとに、「発達障がい専門性向上研修講座」「自立活動研修講座」など四つの研修講座を用意。専門的な研修を各地域でより身近なものとして受けられるよう、支援体制の充実を図る。申込は二十二日まで。

　道教委が三十年三月に策定した特別支援教育に関する基本方針を踏まえ、本道の広域性に対応した特別支援教育の充実を図るため、新たに実施するもの。市町村教委の要請に基づき、各市町村において移動型の研修講座を実施する。

　相談員を各地域に派遣する巡回教育相談の期間と連動して行い、教員等の専門性の向上を効果的に図ることで、地域における特別支援教育の充実・発展に資することを目的とする。

　研修は、道立特別支援教育センターが通常実施している研修講座の一部を移動講座版として構成。「発達障がい専門性向上研修講座」「自立活動研修講座」「教科等指導力向上研修講座」「新学習指導要領研修講座」の四つのテーマを用意しており、地域の実情に応じて選択することができる。

　三十年度は三地域で、百十三人を対象に研修を試行。受講者からは「実態把握と授業づくりに役立てたい」「問題を一人で解決しようとせず、相談して対策を講じたい」などの感想があった。研修が各地域でより身近なものとして行われることで、遠方の地域の教員等の専門性向上につながっている。

　小原直哉所長は「事業を活性化することで、各地域の教員に広く専門的な研修の機会を保証し、支援体制の充実を目指したい」と話し、各市町村からの積極的な活用を期待している。

　申込は二十二日まで。

(道・道教委 2019-03-18付)