高校生学びの基礎診断の活用―道教委 3年間に2回以上実施 認定ツールなど学校判断で(道・道教委 2019-03-20付)
道教委は、生徒の基礎学力の定着度合いを測定する高校生のための学びの基礎診断における活用の基本的な考え方をまとめた。実施回数は、三年間で二回以上と設定。測定ツールは「認定ツール」「道教委が実施する学力テスト」「校長会等が実施する農業・工業・商業などの検定試験等」から、いずれかを学校判断で一つまたは複数を組み合わせて活用する。基礎診断の実施に当たっては、生徒や保護者へ丁寧に説明するとともに、分析結果やそれに基づく改善の方策等の説明に努めることとしている。
基礎診断は、高校段階における生徒の基礎学力の定着度合いを測定する民間の試験等(測定ツール)を文部科学省が一定の要件に適合するものとして認定する制度。義務教育段階の学習内容を含めた高校生に求められる基礎学力の確実な習得と学習意欲の喚起を図ることをねらっている。
高校等の実態に応じて選択できる多様な測定ツールを民間事業者が開発・提供し、その利活用を通じて高校生の基礎学力の定着に向けたPDCAサイクルの取組を促すことが期待されている。
三十年度は、国語二団体五ツール、数学二団体五ツール、英語五団体七ツール、三教科(国語・数学・英語)三団体八ツールを認定。三十一年度から本格的な利活用が始まる。
道教委としての実施回数は、三年間で二回以上と設定。実施時期は、原則一年次および二年次に各一回とし、三回以上実施する場合は、学校の判断とした。
測定ツールにおいては、①認定ツール②道教委が実施する学力テスト③校長会等が実施する農業・工業・商業等の検定試験、その他の各種検定試験等―の三つから学校の判断で活用する。学校の実情や生徒の実態等によって、教科ごとに①、②、③のいずれか一つまたは複数を組み合わせて活用することができる。
費用については、道教委の学力テストは無償。認定ツールおよび校長会主催の検定試験等は、受検者の負担とする。
基礎診断の実施に当たっては、目的や活用方法、費用負担などについて、生徒や保護者へ丁寧に説明するとともに、分析結果やそれに基づく改善の方策等の説明に努めることとした。
(道・道教委 2019-03-20付)
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