道青少年有害情報対策実行委員会３１年度事業　江別で道民フォーラム　ネットトラブル防止へ

（道・道教委 2019-03-18付）

堀本くらし安全局長は、関係機関で対策を強化するよう呼びかけた

　道青少年有害情報対策実行委員会は十三日、道庁赤れんが庁舎で三十年度会議を開いた。三十一年度の取組の方向性として、インターネット利用に起因する青少年被害の防止に向け「フィルタリングの普及促進」「自画撮り被害の防止」に向けた広報啓発を実施することを決定。インターネット上の有害情報から青少年を守る道民フォーラムを江別市で開き、トラブルを防止する道民意識を醸成していくこととした。

　委員会は、インターネットやスマートフォンの利用による有害情報やトラブルから青少年を守る取組をオール北海道で進めるため、二十年度に設置。行政機関、通信事業者で構成し、道が事務局を務めている。

　開会あいさつに立った道環境生活部の堀本厚くらし安全局長は、スマートフォンの急速な低年齢への普及に伴い、自画撮り被害による事件が道内においても増加していると指摘。「子どもたちをネット上のトラブルから守る本委員会の果たす役割がますます重要になっている」と強調した。引き続き関係機関で連携を図って対策を強化するとし、協力を呼びかけた。

　つぎに、道民生活課の成田剛主幹が自画撮り被害防止啓発リーフレットやインターネットトラブル防止啓発ＤＶＤの作成など、三十年度の取組を説明した。

　委員会構成機関である道小学校長会からは、神谷敦会計理事が全国連合小学校長会によるインターネット利用に関する調査結果を報告。子どものネットへの依存が深刻化していることから、対策を家庭と協力して進めるほか、ネット利用のマナーやルールを徹底する必要性を示した。

　三十一年度の取組案では、重点事項として「フィルタリングの普及促進」「自画撮り被害防止」に向けた広報啓発を推進することを決定。インターネット上の有害情報などから青少年を守る道民フォーラムを江別市で開催するほか、『青少年のためのインターネット安全利用教室・講座ガイド』を改訂するなどの方針を確認した。

(道・道教委 2019-03-18付)