5者が晴れの栄誉に オホーツク管内教育実践表彰
(道・道教委 2019-03-19付)

 【網走発】オホーツク教育局は、三十年度管内教育実践表彰の受賞者を決定した。学校教育部門で網走市立潮見小学校、管内学校体育研究会、清里高校、網走桂陽高校の小野塚博美指導実習助手の二校一団体一個人、社会教育部門で北見市PTA連合会の一団体が晴れの栄誉に輝いた。表彰式は、二十七日に松本邦由局長が各受賞者を訪問して執り行う。

 受賞者の功績概要はつぎのとおり。=敬称略=

【学校教育】

▼網走市立潮見小学校(薮下一己校長)

 確かな学力の育成について、校内研修の活性化を図り、二十六年度から五年連続で公開研究会を開催するなど、全職員で授業改善に努め、学校の課題解決に取り組んだほか、授業改善推進チーム活用事業を活用し、学習規律の確立や基本的な学習の流れの確立および若年層教諭に対する全般的な指導などに努めた。

 また、道実践的安全教育モデル構築事業においては、自校における取組の推進はもとより、地域や自治体と連携し、防犯教育の在り方等を市内の学校に波及させた結果、北海道警察本部長賞を受賞するなど、大きな成果を上げている。

 さらに、小学校外国語活動巡回指導教員研修事業においては、自校で作成した外国語・外国語活動のカリキュラムを市内八校で共有するとともに、巡回指導教員による示範授業やミニ研修を通して、市内小学校における外国語授業の改善と充実に資するなど、管内教育の発展に大きく貢献している。

▼オホーツク管内学校体育研究会(緒方隆人会長)

 研究主題「“光る汗”“輝く瞳”“弾む心”がある体育学習」のもと、管内の児童生徒が運動の楽しさや喜びを感じ、達成感や成就感を味わいながら主体的に学習に取り組むことができるよう、授業改善および学習指導方法の研究を推進し、管内の体育・保健体育の授業の充実に努めた。

 また、公開研究会や学校スキー指導講習会を開催するとともに、各市町村教委が主催する体育実技研修会等へ講師を派遣するなど、児童生徒の体力・運動能力の向上に資する体育科・保健体育科の授業改善を図る取組を継続的に行っている。

 特に、本年度は、教育局と連携して、「オホーツク運動プログラム(準備運動特選13)」を作成し、管内の学校へ提供するなど、管内の児童生徒の体力・運動能力の向上に大きく貢献している。

▼清里高校(清水公久校長)

 二十七年度から二十九年度の三年間、小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業の研究指定を受け、地域の特性や教育資源を生かした取組を精力的に実践し、事業が終了した本年度においても、小中高で連携した取組を継続的に行っており、地域報告会でその取組内容を町民へ報告するなど、主体的な取組を進めてきた。

 また、指定事業の実践においては、地元の農産物、特産物を使用した商品開発「ふるさとレシピ開発」を進め、民間団体の職員や農業大学から、地元の農業生産、ジャガイモの歴史について学び、金融機関の専門家による助言も得ながら、生徒たちの主体的な学びをあと押ししてきた。

 さらに、本年度はキャリア教育のさらなる発展のため、学校運営協議会を設置し、特色ある教育活動を推進するなど、地域の活性化および管内教育の発展に大きく寄与している。

▼小野塚博美(網走桂陽高校指導実習助手)

 ボランティア部の顧問として、校外での実践的な取組を生徒とともに計画し、部活動の活性化、地域住民との交流、各種イベント活動に取り組み、自校のボランティア部を地域の行事において欠くことのできない存在に育てた。

 また、生徒の公共性や自発性を高めるため、地域と連携し、民間団体等と協力しながら、児童・一般・高齢者など各世代に合わせたボランティアを提案し取り組み、ボランティア活動を特色ある活動として推進するとともに、地域の活性化に寄与した。

 さらに、創部時から取り組んできた高齢者や障がい者の施設や幼稚園等での継続的な活動が評価され、北海道社会貢献賞(地域活動推進功労者)を受賞するなど、大きな成果を上げている。

【社会教育】

▼北見市PTA連合会(笹森伸治会長)

 「命の大切さを理解し、たくましく生きる力や豊かな人間性を身に付けた児童生徒の育成を目指し、家庭と学校が信頼を深め、地域との連携を強化した活動を推進する」という方針のもと、各単体PTAの活動への波及を視野に入れながら、各種研修会や交流事業を展開し、活動の充実を図ってきた。

 また、取組の推進に当たっては、安心ネットづくり促進協議会と連携した、文部科学省委託事業「ネットモラルキャラバン隊」の実施や、教委や教育局と連携し、学校・家庭の連携による学力向上の説明会を開催するなど、外部機関と連携を図り、地域全体の教育力の向上に寄与した。

 さらに、広報紙の作成や通信を発行し、実践の内容を発信するなど、広域的、先駆的な社会教育活動を推進し、管内社会教育の発展に大きく貢献している。

(道・道教委 2019-03-19付)

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