道立図書館３１年度運営計画　調査訪問し市町村支援　障がい者サービスの情報発信

（道・道教委 2019-03-29付）

　道立図書館は、三十一年度運営計画を決定した。支援事業を実施していない市町村へ調査訪問などを積極的に行うほか、企画展や関係機関との連携によって、障がい者サービスに関する情報発信に努めることなどを運営の重点に据えている。道立学校を対象とした学校図書館の運営相談では、新たに特別支援学校を含むことなどを盛り込んだ。

計画では、第三次道立図書館事業推進計画（三十一～三十四年度）に掲げる施策目標①まちの図書館を応援します（市町村支援）②あなたの「知りたい」を解決します（課題解決型サービス）③あなたの生涯学習を応援します（利用サービス）④子どもの生きる力をはぐくみます（子どもの読書活動の推進）⑤北海道人の英知を現在・未来に活かします（北方資料サービス）⑥人・図書館・団体のつながりをひろげます（図書館活動のネットワーク化）―の六つの重点を設定している。

　各重点に基づく主な新規事業はつぎのとおり。

▼市町村支援

　支援事業を実施していない市町村へ調査訪問などを積極的に行うとともに、図書館設置の動きなどがある市町村に対して重点的に支援する。

　また、研修事業の実施および講師派遣などの協力によって、道内図書館職員等の資質向上に努める。

▼課題解決型サービス

　「しごとの支援」「くらしや地域活性化への支援」「行政サービスへの支援」を課題解決のテーマとして、道民に役立つ情報の提供に取り組む。「しごとの支援」では、金融経済団体などと連携した講座を実施する。

▼利用サービス

　学生ボランティアなどとの協働を進めるため、近隣大学における利用ガイダンスやＰＲなどを行う。

　高齢者・障がい者サービスについては、企画展示や障がい者向け資料の郵送貸し出しサービスのＰＲを行うほか、道立特別支援教育センターなど関係機関との連携によって情報の発信に努める。

　また、特別支援学校・学級の児童生徒の館内見学を積極的に受け入れる。

▼子どもの読書活動の推進

　点字絵本やＤＡＩＳＹ図書などの「バリアフリー見本セット」を新たに貸し出す。

　道立学校を対象とした学校図書館の運営相談では、高校のほか新たに特別支援学校を追加する。

▼北方資料サービス

　ふるさと動画ＤＶＤを活用した講座や展示の実施、デジタル・ライブラリーの充実などによって、地域情報を発信する。

　また、同館敷地内に建設中の道立文書館については、三十二年四月の開館を目指し、知事部局との緊密な連携に努める。

▼図書館活動のネットワーク化

　相互協力協定を締結した㈱北菓楼などと連携し、図書館まつりなどで事業を実施する。また、大学等と連携し、インターシップやフィールド実習などを積極的に受け入れる。

(道・道教委 2019-03-29付)