高校アクションプログラム策定―道教委　開かれた教育課程実現　各校の推進状況把握し助言

（道・道教委 2019-04-01付）

　道教委は、道高校教育アクションプログラムを策定した。道教育推進計画に掲げる高校教育に関する施策を着実に推進するための具体的な実施計画として作成したもの。これからの時代に求められる資質・能力の育成の方向性として、社会に開かれた教育課程の実現やカリキュラム・マネジメントの推進などを盛り込んだ。今後は、各学校がプログラムに基づき、計画的に教育活動の充実を図ることができるよう指導助言するとともに、各学校の推進状況を把握して本道の高校教育充実に努めていく。

　アクションプログラムは、全道的な視野に立った今後の道立高校の在り方についての取組を具体的に示すもの。実施期間は、道教育推進計画と整合性を図るため、30年度を含む5年間としている。

　プログラムは、①基本的な考え方②本道高校教育の推進方策―の2部で構成。

　第1部は、策定の趣旨や本道の高校に求められる教育の在り方を示している。

　第2部は、第1章「活力と魅力のある高校教育の推進」、第2章「信頼に応えるための学校運営の改善」、第3章「教育環境等の整備」の3章立てで構成。それぞれの項目ごとに現状と課題を整理し、取組の方向性について小項目を立てて記載し、5年間の計画を表で示している。

　第1章では、「これからの時代に求められる資質・能力の育成」「情報教育の充実」など10項目、第2章では、「養成・採用・研修を通じた資質・能力の向上」「学校運営の改善」の2項目、第3章では、「生徒の修学に対する支援」「地域の教育力の活用」「入学者選抜の改善」の3項目を提示。うち、「これからの時代に求められる資質・能力の育成」では、取組の方向性として、社会に開かれた教育課程の実現やカリキュラム・マネジメントの推進、主体的・対話的で深い学びの実現を盛り込んだ。

　今後、各学校がプログラムに基づき、計画的に教育活動の充実を図ることができるよう、全道代表高校長研究協議会や各管内の校長会議などで指導助言するとともに、指導主事等における学校訪問などを通して各学校の推進状況を把握するなどして、本道の高校教育の充実に努めていく。

(道・道教委 2019-04-01付)