ハンドブック改訂へ協議　道教委が医療的ケア連絡協議会

（道・道教委 2019-04-01付）

特別支援教育や医療の関係者１０人が意見を交わした

　道教委は3月22日、道庁別館で特別支援学校における医療的ケア連絡協議会を開いた。学校における医療的ケアに関する国の動向や道教委の取組について情報を共有。『医療的ケア実施のためのハンドブック』改訂に向け意見を交わした。

　日常的に医療的ケアが必要な児童生徒に対し、特別支援学校において安全に医療的ケアを実施する体制を整備するため、関係者が現状や課題に関する情報を共有し、一層の連携を図るために開催。特別支援教育や医療の関係者10人が参加した。

　谷垣朗特別支援教育課長があいさつ。文部科学省が公表した学校における医療的ケアの実施に関する検討会議最終まとめについてふれた上で「取組状況など情報を共有し、『医療的ケア実施のためのハンドブック』見直しについて協議を進めたい」と述べた。

　続いて、特別支援教育課の津川周一主査が学校における医療的ケアの実施に関する検討会議最終まとめについて説明。学校、教育委員会、主治医や保護者との連携協力体制の確立や医療、福祉などの協力による管理体制の構築などの重点を示した。

　31年度の高度な医療的ケア等に対応した校内支援体制充実事業では、要請のあった特別支援学校などにおける巡回相談や成果報告会を開催する予定であることを伝えた。

　協議では、学校における医療的ケアの実施範囲や付き添いの保護者の負担軽減の方策のほか、児童生徒に不幸があった場合における保護者に対する心のケアについて意見を交換した。

(道・道教委 2019-04-01付)