３１年度「健やかな体」育成プラン―札幌市教委　体育に課題探究的観点を　新たに大学との調査研究

（市町村 2019-04-10付）

　札幌市教委は31年度のさっぽろっ子「健やかな体」の育成プランをまとめた。前年度からの変更点をみると、体育・保健体育の授業の充実に当たって、課題探究的な学習の観点を盛り込んだほか、新たに大学との連携による調査研究に取り組んでいくことを提示。また、学校が実施する「健やかな体」育成プログラムの改訂・実施について、「学校間の共有」「教師と子どもとの共有」「校内における教師間の共有」「学校と家庭・地域・外部人材との共有」の4つの視点からカリキュラム・マネジメントの充実を図ることを求めている。

　市教委では、27年度から児童生徒の健やかな体の育成に向けた総合的な計画として、具体的な内容を取りまとめた育成プランを策定し、取組を進めている。

　30年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果を踏まえ、31年度の同プランをまとめた。

　プランは、①学校②教育委員会③市民ぐるみ―の3つの取組で構成。②では、各校の取組を支援するに当たって「体力・運動能力の向上」「部活動の充実」「基本的生活習慣の確立」「食育の推進」「性に関する指導の充実」の5点を提示。「体力・運動能力の向上」では、重点を体育・保健体育の授業の充実としたほか、課題探究的な学習の観点から授業の充実を図ることを盛り込んだ。また、新たに大学との連携による調査研究に取り組んでいくこととした。

　「部活動の充実」では、主体的・対話的で深い学びの視点からの活動の改善を図るほか、「基本的生活習慣の確立」では、自ら健康に関する課題をもち、主体的に課題の解決を目指す学習を推進することとした。

　①では、29年度から各学校が「健やかな体」育成プログラムを作成しているため、その改訂・実施に向けて「学校間の共有」「教師と子どもとの共有」「校内における教師間の共有」「学校と家庭・地域・外部人材との共有」の4つの視点からカリキュラム・マネジメントの充実を図ることを求めている。

　③では、学校、家庭、地域が一体となった子どもの運動・生活習慣づくりを推進するため、さっぽろっ子“学び”のススメの配布・活用をあらためて求めている。

(市町村 2019-04-10付)