喜茂別町３１年度教育行政執行方針　中学校に図書館司書　ＩＣＴ自主学習室の活用検討

（市町村 2019-04-11付）

喜茂別町教委・細田典男教育長

　【倶知安発】喜茂別町教委の細田典男教育長は、31年度教育行政執行方針において、中学校に学校図書館司書を配置し、学校図書の充実、読書活動の促進を図り、読む力や書く力などの向上に努める考えを示したほか、ＩＣＴ自主学習室・スマイル塾で、長期休業中における小学生の利活用について検討を進める方針を明らかにした。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

【学校教育の充実】

▼社会で活きる確かな学力の育成

　全国学力・学習状況調査、ほっかいどうチャレンジテストなどを活用した、個々の学力や学習状況の把握・分析に基づく指導改善、主体的・対話的で深い学びに向けた研修や実践などを、学校全体で取り組む。

　読書感想文コンクールによる読書活動の促進に加え、中学校に学校図書館司書を配置し、図書の充実および読書活動の促進を図り、読む力や書く力、創造力や表現力の向上に努める。

　特別な教育的ニーズのある児童生徒については、小学校2人、中学校1人の教育支援員を配置し、状況に応じた適切な指導を行える環境の充実を図る。

　ＩＣＴがもたらすメリットを最大限に活用した授業づくりの実践・研究を進め，分かる喜びのある授業の確立とともに、小学校でのプログラミング教育へのＩＣＴ活用を図る。

　外国語教育については、小学校3・4年生での外国語活動と5・6年生での外国語科を前倒して実施しており、小学校へのＡＬＴの派遣や外国語推進教師を中心とした教職員研修の実施、小・中学校による英語教育の連携などによって充実を図る。

▼豊かな心と健やかな体の育成

　校内研修の開催や校外研修への参加による指導方法の工夫改善に取り組むとともに、外部講師を招いた道徳授業によって、広い視野に立った道徳的実践力を育成する。

　どさんこ元気アップチャレンジへの参加や授業以外の時間を活用した体力づくり、外部講師を活用した専門的な指導、生涯学習などと連携した各種スポーツ教室や自然体験活動等に取り組む。

　食育授業や食に関する様々な体験活動、地産地消による羊蹄山麓愛食デーを通じて、知育、徳育、体育の基礎となる食育を推進する。

▼信頼される学校づくりの推進

　町に則したコミュニティ・スクールの形態を検討する。公開授業やホームページ、ＩＰ告知端末を活用した学校情報の周知など、開かれた学校に取り組むことによって、魅力ある学校づくりを進める。

【社会教育の振興】

▼地域全体で子どもたちを守り育てる体制づくりの推進

　家庭教育力の向上に向け、家庭教育ナビゲーターの養成などに取り組み、家庭教育の重要性に対する理解を深め、学習情報の提供や相談体制の充実に努める。子どもの規則正しい生活リズムの定着を図るため、長期休業中の生活習慣を構築する生活リズムチェックシートを配布し、家庭で一緒になって取り組める早寝早起き朝ごはん運動を推進する。

　学校以外での学習、交流活動の場として開設したＩＣＴ自主学習室・スマイル塾では、長期休業中における小学生の利活用について検討を進める。

(市町村 2019-04-11付)