３０年度全国体力・運動能力等調査―江別市教委　体力合計点　男子は平均以上　小学生「中学校で運動したい」

（市町村 2019-04-11付）

江別市30年度体力合計点Ｔ得点（クリックすると拡大表示されます）

　江別市教委は3月下旬、30年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果の概要を発表した。全国平均を50・0としたＴ得点で表示。体力合計点は小・中学校の男子が全国平均を上回り、小学校女子は全国平均を下回ったものの、前年度より差を縮めている。また、児童生徒質問紙調査では、小学校男女ともに「中学校で自主的に運動したい」と回答した児童の割合が全国平均を9ポイント前後上回る結果となった。市教委は「授業改善や、道教委のどさん子元気アップチャレンジなどの継続的な取組が全体的な上昇・改善の要因」と分析している。

　調査は昨年4～7月に小学5年生と中学2年生を対象に実施。江別市では小学校17校の920人、中学校8校の927人が参加した。

　実技に関して、体力合計点は小・中学校の男子が全国平均を上回った。小学校女子は全国平均に届かなかったものの、前年度を0・8ポイント上回り、全国平均との差を0・6ポイントに縮めている。

　種目別にみると、全国平均を上回ったのは小学校男子で5種目。前年度より2種目多かった。小学校女子は5種目で全国平均を上回り、前年度より4種目増。中学校男子は5種目、女子は3種目で全国平均を上回った。中でも、小・中学校男女すべてで「握力」が全国平均を2・0ポイント以上上回っており、中学校男子では3・7ポイント上回る結果となっている。

　市教委は、全体的に上昇・改善したことについて「授業改善や、道教委のどさん子元気アップチャレンジなどの継続的な取組」を要因とみている。

　一方、50㍍走では小・中学校男女すべてで全国平均を下回ったことから、市教委は「走力を上げる取組を推進する必要がある」との考えを示している。

　児童生徒質問紙調査の結果をみると、小学校男女ともに「中学校で自主的に運動したい」と回答した児童の割合が全国平均を9ポイント前後上回る結果となった。

　また、体育の授業以外の1週間の総運動時間は小学校男女、中学校男子で全国平均を上回っている。

　体育の授業について「授業の目標が示されているか」「授業を振り返る活動はあるか」を問う調査では、肯定的な回答をした小・中学校男女の割合が全国平均を下回った。

　一方、学校質問調査紙では、「目標を示している」「振り返る活動を取り入れている」と回答した割合は小・中学校ともに全国平均を上回った。

　学校の認識と児童生徒の意識に差が生じていることに対し、市教委は「授業のまとめ、振り返りを児童生徒が意識しながら学習できるよう、授業を工夫していく必要がある」と考えている。

(市町村 2019-04-11付)