プログラミング教育充実へ―札幌市教委　新たに公開授業実施へ　算数、理科、総合で各１校

（市町村 2019-04-11付）

　札幌市教委は、本年度の研究開発事業「プログラミング的思考に関する教育の充実」について、新たに公開授業を行う方針だ。算数、理科、総合的な学習の時間の教科等でそれぞれ小学校1校ずつを研究推進校に指定し、3校で授業公開を行う予定。授業公開や協議会などを通して、プログラミング的思考の育成に向けた課題や効果的な取組に関する実践研究を推進する。

　市教委では、自ら課題をみつけ、自ら学び、自ら問題を解決する資質や能力等の学ぶ力を育成することを目的として、学ぶ力育成プログラムや小・中学校での情報教育を推進している。

　前年度に引き続き、令和2年度から全面実施となる小学校プログラミング教育の円滑な導入に向けて、課題探究的な学習の一環として、プログラミング的思考の育成に向けた課題や効果的な取組に関する実践研究を行う。

　本年度の研究テーマは「課題探究的な学習の一環として、プログラミング的思考の育成に向けた課題や効果的な取組に関する実践的研究」。また、研究内容・研究の視点等に「小学校段階におけるプログラミング的思考の育成にかかわる取組や授業についての実践研究」を据えた。

　研究推進校として小学校3校を現在募集中。算数、理科、総合的な学習の時間の教科等ごとに1校ずつ指定することとしている。

　本年度は新たに授業公開の実施を検討。研究推進校3校でそれぞれ授業を公開する予定だ。

　また、協議会の開催や、小・中のつながりを意識した授業づくりの観点から中学校技術科のオブザーバーを継続して活用することとしている。事業を通して、市内の教職員に研究の成果を普及・啓発する方針だ。

(市町村 2019-04-11付)