後志小中学校長会第42回総会 新会長は留寿都中・橋本氏 成果つなぎ、共有する年に(学校 2019-04-15付)
本年度の活動の重点などを決めた
【倶知安発】後志小中学校長会は10日、倶知安町内のホテル第一会館で第42回総会を開いた。「“生きる力”を育む“社会に開かれた教育課程”の編成・実施・評価・改善の推進」「教頭・主幹教諭・ミドルリーダーの育成を目指した研修等の充実」など4点を柱とする31年度活動の重点を決定したほか、任期満了に伴う役員改選を行い、新会長に留寿都村立留寿都中学校の橋本直樹校長を選任した。
開会に当たり、佐藤寛之会長は「小学校では来年度から新学習指導要領が全面実施となり、中学校ではことしから移行期間に入る。待ったなしの正念場になってくる」とし、2月に東京で行われた全連小の大会での話として「各都道府県の校長と話す機会があった。驚いたのは、所属したグループの山形、山梨、鳥取、愛知、鹿児島、高知の6県すべてで小学校英語がフルタイムで行われていることだった」と紹介した。
「北海道は後志と上川だけ。フルタイムでやってみた課題をことしもう1回試して全面実施を迎えられる。目の前の子どもたちに対して、全国の子どもたちに引けを取らない教育活動を展開していきたい」と述べた。
続いて、後志教育局の櫻井康雄局長と後志町村教委協議会教育長部会の髙橋武志部会長が来賓あいさつ。
櫻井局長は、校長としてのリーダーシップの発揮と新学習指導要領を踏まえた教育課程の編成・実施を挙げたあと「教育局としてもこれまで以上に連携を深め、各学校の取組を支援していく」とした。
髙橋部会長は「時代が求める教師像、学校像を明らかにし、後志教育のために研修を深め、尽力をお願いしたい」と求めた。
議事では、本年度運営方針および活動の重点、各部活動計画を決定。活動の重点には「“生きる力”を育む“社会に開かれた教育課程”の編成・実施・評価・改善の推進」「教頭・主幹教諭・ミドルリーダーの育成を目指した研修等の充実」「教職員の法令順守、服務規律の厳正な保持に向けた管理職研修の推進」「町村教委と校長会との連携強化」の4点を掲げた。
経営部は、後志地区教育経営研究会の開催、学校経営上の諸課題や管理運営上に関する法制資料の作成と研修会の実施、研修部は、各町村・各ブロックの組織的な継続研究、全道・全国の研究大会提言に向けたプロジェクトチームによる活動推進、対策部は、教育法規や学校経営に関する諸課題についての研修会開催、情報部は、『会報後志』の年2回発行などの計画を示した。
このあと役員改選を行い、新役員を決定。新会長に留寿都中の=本校長を選任したほか、新事務局長に仁木町立仁木小学校の渡邉均校長を選任した。
橋本新会長は「この4年間で校長会の3分の2が退職する。今まで培ってきたさまざまな実践や成果をつなぎ、共有させる1年にしていきたい」との考えを示した。
本年度の役員はつぎのとおり。=敬称略=
▽会長=橋本直樹(留寿都村立留寿都中・新)
▽副会長=中村寿樹(倶知安町立倶知安中)、齊藤信之(岩内町立岩内東小・新)、三浦卓也(古平町立古平小・新)、籔智樹(岩内町立岩内第二中・新)
▽監査=島知章(倶知安町立北陽小)、広島孝(神恵内村立神恵内中・新)
▽事務局長=渡邉均(仁木町立仁木小・新)
▽事務局次長=中田恭太郎(京極町立京極小・新)、五十嵐邦春(喜茂別町立喜茂別中・新)
▽会計=前田敦子(寿都町立潮路小・新)
(学校 2019-04-15付)
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