道教委が熱中症事故防止の通知　検証観点示し再確認要請　体育活動における指導など

（道・道教委 2019-05-29付）

　道教委は、２８日付で通知「熱中症事故の防止について」を各教育局長、道立学校長、札幌市以外の市町村教委教育長などに発出した。学校における体育活動中の事故防止のため、「安全管理」「安全指導」「組織活動」に関する検証の観点を提示。２６・２７日の２日間、熱中症の疑いで救急搬送された道内公立学校（２７日現在、札幌市除く）の児童生徒数は１１人となっており、道教委は熱中症事故の防止に向けて万全を期すよう呼びかけている。

　５月は異例の猛暑となり、体育祭や部活動の活動中に児童生徒が熱中症の疑いで病院に搬送される事案が複数発生している。

　道教委によると、２６・２７日に熱中症の疑いで救急搬送された道内公立学校（２７日現在、札幌市除く）の児童生徒数は、恵庭市内の小学校１校、遠軽町・七飯町内の中学校２校の計３校で、小学校は男子２人と女子７人、中学校は男子１人と女子１人の計１１人。症状は軽く、いずれも命に別状はなかった。

　これを受けて道教委は、通知「熱中症事故の防止について」を２８日付で各教育局長、道立学校長、札幌市を除く市町村教委教育長などに発出。

　通知では、学校における体育活動中の事故防止のため、「安全管理」「安全指導」「組織活動」に関する検証の観点を提示。今後実施する安全管理や安全指導の在り方を再確認し、必要に応じて内容を改善するよう要請した。

　すでに実施している取組に関しては、来年度に向け、検証結果に応じて実施を取りやめたり、取組を改善したりするなど、引き続き、児童生徒の安全確保を徹底するよう求めている。

　併せて、体育活動中の事故防止に向けたチェックリストを送付。安全管理・安全指導に関する２２の確認項目を示しており、適切な休憩や水分補給など熱中症対策を点検事項の一つに挙げている。

(道・道教委 2019-05-29付)