道教委が高・特新任校長研修会 目指す姿の具体化を 働き方改革で道研・北村所長(道・道教委 2019-05-30付)
高校、特別支援学校の新任校長44人が参加した
道教委は27日から2日間、札幌市内の道第2水産ビルで公立高校および特別支援学校新任校長研修会を開いた。道立教育研究所の北村善春所長が「働き方改革を具現化する学校経営を目指して」と題して講義。働き方改革の推進に向け、校長として学校経営の目指す姿を具体化する重要性を説いた。
開会に当たって赤間幸人学校教育局長があいさつに立ち、①新しい時代の初等中等教育の在り方②学校における危機管理の在り方③学校における働き方改革―の3点についてふれた。その上で、一人ひとりの教員の個性を大切にしながら、全教職員によるカリキュラムマネジメントを校内体制として確立するよう呼びかけた。
また、教育改革への高い関心が社会から寄せられていることを指摘し、「これまでの前例にとらわれることなく、本質的、俯瞰的な視点を学校経営に生かしてほしい」と期待した。
続いて、北村所長が「働き方改革を具現化する学校経営を目指して」と題して講義。「なぜ、今、学校の働き方改革なのか」をテーマにワークショップ形式の意見交流を展開し、学校が自律的に取り組むために校長が行うべき事項を示した。
北村所長は、働き方改革を推進する上で「校長として学校経営の目指す姿を具体化することが大切」と強調。働き方改革を具現化する際のポイントとして、「目的の共有化」「データに基づく問題の可視化」などを挙げた。
また、実際に道研で行った働き方改革の実践例を紹介。目指す姿の具体化として“道研フィロソフィ”を作成したほか、所員を対象にしたアンケートを行い、働き方の意識や問題把握に努めたことなどを報告した。
初日はこのほか、「教職員のメンタルヘルス」「チーム学校を目指す学校経営」などの講義を実施。
2日目は、学校の危機管理に関する事例研究や、部会ごとに「育成を目指す資質・能力を明確にした学校経営の在り方」をテーマとした研究協議を行った。
(道・道教委 2019-05-30付)
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