道教委がオリパラ地域セミナー 持続可能な取組へ協議 推進拠点2校が実践発表
(道・道教委 2019-06-18付)

オリパラセミナー
事業について説明する乳井特別研究員

 道教委は14日、道庁本庁舎でオリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業北海道地域セミナーを開いた。日本体育大学の乳井勇二特別研究員が事業について説明したほか、前年度から推進拠点校として取組を進めている網走市立東小学校と恵庭南高校が実践内容を発表。協議では持続可能な取組とするための工夫などについて意見を交わし、オリパラ教育の充実・推進に向けて理解を深めた。

 推進拠点校の教職員や各教育局の指導主事ら26人が参加した。

 開会あいさつに立った山上和弘健康・体育課長は、本年度で2年目となる事業の趣旨やこれまでの取組についてふれ「子どもたちがこれまで以上にスポーツの価値などについて理解を深めるとともに、関心を高めることができる取組の充実を」と呼びかけた。

 続いて、日本体育大の乳井特別研究員がオリパラ・ムーブメント全国展開事業について説明。事業の趣旨や目的、日本体育大学の取組、全国の実践例などを示した。

 「フェアプレイ」「卓越性の追求」などオリンピズムの5つの教育的価値や、「勇気」「公平」などパラリンピックの4つの価値を提示。オリパラ教育はこれらを養うことを視座として、学校教育活動の様々な場面とリンクしていることを確認した。

 つぎに、健康・体育課の内海久主査が道教委の取組について説明。

 各拠点校に対して、児童生徒対象の事前・事後アンケートの実施や公開授業などによる取組の発信、2月に開くワークショップでの発表などを求めた。

 実践発表では、網走市立東小学校の山下好剛教諭と恵庭南高校の浅井邦昭副校長が前年度の拠点校としての取組を発表。

 山下教諭は、陸上競技で使用するハードルや砲丸といった実物に触れる体験などを通した興味・関心の向上や、ゴールボールやボッチャの体験、パラリンピック・クロスカントリースキー金メダリストの新田佳浩選手による講演会などを通したパラスポーツ、共生社会への理解をねらった実践などを紹介した。

 浅井副校長は、地元のパラスポーツイベント運営補助やクロスカントリースキー大会のボランティア活動などによる「支える」視点からの体験や、連携校の白樺高等養護学校との連携授業、パラリンピックの学習における視覚障害者の体験などを通し、共生社会への理解を深めた実践などを例に挙げた。

 このあと、校種ごとのグループに分かれ、効果的な取組に向けた視点の在り方、次年度も持続可能な取組とするための工夫、広く発信するための工夫などについて協議した。

(道・道教委 2019-06-18付)

その他の記事( 道・道教委)

帰国・外国人児童生徒等の教育支援 多様な言語等に対応へ 道教委が運営協議会

帰国外国人生徒等教育の推進支援  道教委は14日、道庁別館で令和元年度帰国・外国人児童生徒等教育の推進支援事業運営協議会を開いた。本年度の目標「訪問支援における多様な言語・文化に対応した協力者の充実」「本道の広域性に対応し...

(2019-06-19)  全て読む

道教委ふるさと・観光教育事業 実践校・協力校各35校 11月に実践事例交流会

 道教委は、道ふるさと教育・観光教育等推進事業の令和元年度実践校、協力校を決定した。実践校は栗山町立栗山中学校、北広島市立双葉小学校、浦臼町立浦臼中学校など35校。協力校は深川市立音江小学校...

(2019-06-19)  全て読む

第2回代表高校長研究協議会―道教委 高大接続改革を視野に 移行措置の授業改善で赤間局長

第2回全道代表高校長研究協議会  道教委は14日、道庁赤れんが庁舎で令和元年度第2回全道代表高校長研究協議会を開いた。道立高校長30人が参加。赤間幸人学校教育局長は、高大接続改革を視野に入れた移行措置における授業改善の推進...

(2019-06-19)  全て読む

全道代表高校長研究協議会 道教委所管事項・上 教科書採択の公正性確保 授業実施状況適切に管理

◆高校教育課 【教育課程の編成・実施】 ▼教科書採択  各学校においては、平成26年6月9日付教高第413号教育長通達「“道立学校の教科書(中等教育学校の前期課程ならびに特別支援学校の...

(2019-06-19)  全て読む

令和2年度公立高校推薦入学者選抜における普通科の「推薦要件(志望してほしい生徒像)」

公立高校推薦入学者選抜  道教委と札幌市教委は14日、令和2年度公立高校入学者選抜における学校裁量の実施予定および推薦入学者選抜における普通科の推薦要件を発表した(表参照)。

(2019-06-18)

英語力向上へ授業改善 補正予算案発表受け佐藤教育長

佐藤教育長・補正予算案会見  道教委の佐藤嘉大教育長は14日、教育費補正予算案発表に当たって会見に臨んだ。学力の向上、学校における働き方改革の推進、幼児教育の充実など、事業を紹介。「近年の重要な課題に対応するために必要...

(2019-06-18)  全て読む

世界津波の日高校生サミット 記憶を未来へ、備えを明日へ 開催要項決定 400人参加 道、道教委主催

 道、道教委主催の“世界津波の日”2019高校生サミットin北海道の開催要項がまとまった。全体テーマ「記憶を未来へ、備えを明日へ~北の大地からイランカラプテ。自然災害の脅威と対応を学ぶ」のも...

(2019-06-18)  全て読む

ふるさと納税を活用 道立校の教育活動で鈴木知事

鈴木知事・補正予算会見  鈴木直道知事は14日の定例会見で、第2回定例道議会に提案する補正予算案について説明した。「活力あふれる北海道の新時代を創り上げる」との考えのもと、「多様性と可能性を活かした確かな未来づくり...

(2019-06-18)  全て読む

心に響く注意喚起を 不祥事根絶へ臨時学校長等会議 胆振局

胆振局臨時道立学校長等会議  【室蘭発】胆振教育局は7日、むろらん広域センタービルで臨時道立学校長等会議を開いた。管内道立学校の校長や教頭、事務長23人が出席。石狩管内で発生した飲酒運転による事故を受け、あらためて飲酒...

(2019-06-17)  全て読む

教育費2定補正予算案を発表―道教委 働き方改革促進など 69億円追加 新規9事業

道教委の教育費2定補正予算案  道教委は14日、第2回定例道議会に提出する教育費補正予算案を発表した。政策的経費を盛り込んだ2定補正で69憶9600万円を計上。当初予算を合わせた総額は前年度当初比0・5%減の4012憶6...

(2019-06-17)  全て読む