道教委ふるさと・観光教育事業 実践校・協力校各35校 11月に実践事例交流会
(道・道教委 2019-06-19付)

 道教委は、道ふるさと教育・観光教育等推進事業の令和元年度実践校、協力校を決定した。実践校は栗山町立栗山中学校、北広島市立双葉小学校、浦臼町立浦臼中学校など35校。協力校は深川市立音江小学校など35校。各校では、「アイヌの人たちの歴史・文化等」「北方領土」「観光」のいずれかの学習テーマに基づく学習を推進。11月に札幌市内で実践事例交流会を開く予定で、指導計画や指導内容の改善、事業成果の効果的な活用を図る。

 道徳、総合的な学習の時間、特別活動などにおける「アイヌの人たちの歴史・文化等」「北方領土」「観光」のいずれかのテーマに基づく学習などを通し、ふるさと教育・観光教育の充実を図るもの。

 実践校は、①『北海道ふるさと教育指導プログラム』を活用し、地域の人材、施設、関係機関などの教育資源を活用した教育活動(「アイヌの人たちの歴史・文化等」または「北方領土」を選択した学校)②本道の自然や文化、観光産業などの教育資源を活用した実践、道教委がまとめている観光教育の実践例や体験施設先を活用した教育活動(「観光」を選択した学校)③「ふるさと教育・観光教育」に関する学習の成果物の展示④「ふるさと教育・観光教育」に関する授業公開⑤「ふるさと教育・観光教育」に関する人材の活用⑥管内の協力校などを対象とした実践発表・情報交流⑦社会性を育む教育(シティズンシップ教育)に関する事例などの提供―を行う(①~③は必須、④~⑦は選択)。

 協力校はそれぞれの学習テーマに関し、①②③以外に「修学旅行等の学校行事における体験的な学習」「啓発などをねらいとした作品募集やコンクールへの参加」「外部講師を招へいした授業の実施」「学校の創意工夫を生かした独自の取組」から1つ以上を選択して実施する。

 本年度の実践校は、学習テーマ別に「アイヌの人たちの歴史・文化等」が栗山町立栗山中など11校、「北方領土」が北広島市立双葉小など11校、「観光」が浦臼町立浦臼中など13校で、計35校。協力校は「アイヌの人たちの歴史・文化等」が深川市立音江小学校など13校、「北方領土」が浦臼町立浦臼小学校など11校、「観光」が芦別市立上芦別小学校など11校で、合計35校となった。

 11月に札幌市内で実践事例交流会を開催予定。演習・協議などを行い、指導計画および指導内容の改善などを図っていく。

 ふるさと教育等推進事業実践校・協力校の一覧はつぎのとおり。

【アイヌの人たちの歴史・文化等】

▼実践校

▽栗山町立栗山中

▽北広島市立広葉中

▽白老町立萩野小

▽平取町立紫雲古津小

▽福島町立福島中

▽奥尻町立奥尻小

▽和寒町立和寒小

▽猿払村立鬼志別小

▽北見市立北光小

▽更別村立更別小

▽釧路市立光陽小

▼協力校

▽深川市立音江小

▽江別市立いずみ野小

▽留寿都村立留寿都中

▽白老町立白翔中

▽八雲町立熊石小

▽上ノ国町立滝沢小

▽旭川市立神居東小

▽留萌市立港北小

▽津別町立津別小

▽中札内村立中札内小

▽白糠町立庶路学園

▽中標津町立中標津小

▽別海町立中春別中

【北方領土】

▼実践校

▽北広島市立双葉小

▽余市町立旭中

▽登別市立緑陽中

▽木古内町立木古内中

▽せたな町立若松小

▽上川町立上川中

▽苫前町立苫前中

▽湧別町立芭露学園

▽本別町立本別中央小

▽浜中町立霧多布小

▽中標津町立中標津東小

▼協力校

▽浦臼町立浦臼小

▽恵庭市立恵北中

▽苫小牧市立泉野小

▽えりも町立笛舞小

▽森町立尾白内小

▽せたな町立北檜山中

▽占冠村立占冠中央小

▽中頓別町立中頓別小

▽網走市立呼人中

▽清水町立清水中

▽厚岸町立太田小

【観光】

▼実践校

▽浦臼町立浦臼中

▽南幌町立南幌中

▽石狩市立厚田小

▽石狩市立厚田中

▽小樽市立手宮中央小

▽洞爺湖町立洞爺中

▽えりも町立えりも中

▽七飯町立峠下小

▽中富良野町立西中小

▽斜里町立知床ウトロ学校

▽足寄町立足寄小

▽弟子屈町立川湯中

▽別海町立野付中

▼協力校

▽芦別市立上芦別小

▽千歳市立北栄小

▽小樽市立北陵中

▽壮瞥町立壮瞥小

▽北斗市立茂辺地中

▽富良野市立布礼別小

▽羽幌町立天売小

▽礼文町立船泊中

▽興部町立興部中

▽浦幌町立上浦幌中

▽標茶町立塘路小

(道・道教委 2019-06-19付)

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