不祥事再発防止へメッセージ発信　宗谷教育局などコンプライアンス確立会議　リーフレット作成・配布

（道・道教委 2019-07-02付）

令和元年度不祥事防止５つの重点（クリックすると拡大表示されます）

　【稚内発】宗谷教育局などで構成する宗谷管内コンプライアンス確立会議は、不祥事再発防止に向けて初のリーフレットを作成した。管内の道立・市町村立学校に勤務する全教職員に配布し、不祥事撲滅に向けた取組に対する個人目標を設定するなどして、児童生徒や保護者などの信頼の回復に取り組んでいく。

　宗谷管内における重大事故（わいせつ、セクハラ、金銭事故等）の発生割合は、他管内と比較して突出しており、非常事態といえる状況にある。

　５月下旬に開かれたコンプライアンス確立会議では、管内から重大な不祥事を発生させないという強い決意のもと、本年度不祥事防止５つの重点として、①わいせつ行為発生の防止②ハラスメントの防止③交通違反・事故防止の徹底～速度違反・飲酒運転の根絶④金銭事故の防止⑤体罰の根絶―を設定した。

　リーフレットには、５つの重点事項を記載したほか、不祥事撲滅に向けた自身の取組を記入する欄を設けた。

　また、リーフレットでは、管内で発生している不祥事は、事故者が「甘い気持ちで起こしているものばかりで、みなさんの心がけで未然に防ぐことができる。皆さん一人ひとりが自制心をもち、教育公務員としての自覚をもって行動することを心がけよう」という自制を促すメッセージや、「職場の人が気づくような“兆候”があり、一人ひとりがその兆候を感じ取れるような、相互に助言し合えるような風通しの良い職場づくりを目指して」とのアドバイスを記載。

　最後に、「不祥事の発生によって、子どもたちに悲しい思いやつらい思いを決してさせないよう、皆さん一人ひとりが不祥事再発防止に向けた取組を設定し、職場全体で共有することから取組を始めて」と呼びかけている。

(道・道教委 2019-07-02付)