本年度スクールカウンセラー配置計画 配置率78%と大幅上昇 空知など5管内で9割以上 道教委
(道・道教委 2019-07-03付)

令和元年度スクールカウンセラー配置率
令和元年度スクールカウンセラー配置率(クリックすると拡大表示されます)

 道教委は、札幌市を除く道内におけるスクールカウンセラー(SC)の令和元年度配置計画をまとめた。SCの増員、域内小・中学校の巡回や派遣などの対応に伴い、全校種合わせた配置率は前年度と比べ32ポイント上昇し78%。特に、小学校が50ポイント上昇し76%に達した。管内別では、空知・後志・渡島・宗谷・十勝の5管内で9割以上の配置率となっている。

 道教委は、児童生徒の臨床心理に関して高度に専門的な知識・経験のある人材をSCとして公立学校に配置するSC活用事業を実施。児童生徒へのカウンセリング、教員・保護者への助言を行うことで、児童生徒の心の悩みへの対応、いじめ・不登校などの問題行動の未然防止、早期発見・早期対応に努めている。

 SCの配置は、1つの学校に定期的に勤務する「単独型」、市町村単位でSCを配置し、必要に応じて域内の小・中学校を訪問する「巡回型」、拠点校である中学校から必要に応じて小学校にSCを派遣する「拠点・派遣型」の3類型。

 また、SC未配置の学校に対しても、緊急に児童生徒の心のケアを必要とする案件が生じた場合などには、随時派遣している。

 本年度の計画によると、小学校620校、中学校405校、義務教育学校6校、中等教育学校1校、特別支援学校14校、高校167校の計1213校へ配置予定となっている。

 全校種合わせた配置率は、平成30年度の実績値と比較して31・8ポイント上昇し78・1%。配置率上昇の理由は、SCの増員に加えて「巡回型」「拠点・派遣型」の配置校を大幅に増加したことに起因する。

 校種別では、小学校が76・3%、中学校が85・6%、義務教育学校が100%、中等教育学校が100%、特別支援学校が21・2%、高校が85・6%。特に、小学校が50・1ポイント増の大幅な上昇を示した。

 管内別にみると、空知・後志・渡島・宗谷・十勝で9割以上、日高で8割以上、石狩・胆振・檜山・上川・釧路で7割以上、留萌で6割以上の配置率となった。

(道・道教委 2019-07-03付)

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