小学校体育授業在り方検討会議　体つくり運動など学ぶ　１０月以降、４会場で順次　道教委

（道・道教委 2019-07-04付）

　道教委は２日、札幌市内の道立総合体育センターで令和元年度小学校体育授業在り方検討会議を開いた。中標津町立中標津東小学校の荒井健教諭が体つくり運動、道ラグビーフットボール協会事務局の吉田甲大氏がタグラグビーについて実技指導。小学校低・中・高学年向けの体つくり運動の指導など、体育授業の充実に向けて研鑚を積んだ。第２回会議は１０月以降、道内４会場で順次開催する予定。

　道内の体育専科教員が一堂に会し、新学習指導要領の要点を踏まえた授業改善への理解を深めるとともに、児童の体力の状況把握、授業改善や体力向上の取組の改善・充実の在り方を検討することで、自校や各地域の学校における体力向上の取組に資することがねらい。

　本年度は新学習指導要領の実施に向けた内容とするため、第２回会議は１０月以降、道内４会場で順次開催し、公開授業、研究協議、地域課題に応じた改善策などを協議する予定。

　当日は、体育専科教員約４０人が参加した。　

　開会式で健康・体育課の内海久主査は、本年度の会議の趣旨を踏まえ、各学校においてすべての児童が自身の成長や達成感を実感できる体育授業、休み時間などを活用した体力向上の取組を計画的・継続的に進めるよう求めた。

　実技に移り、荒井教諭が体つくり運動について指導。多様な動きを身に付ける低学年向けの運動、複数の動きを組み合わせる中学年向けの運動、チームで跳び方を工夫して取り組む高学年向けの運動を紹介し、指導した。

　続いて、道ラグビーフットボール協会事務局の吉田氏が、タグラグビーやラグビーの基本動作について説明。児童にルールを説明する際のポイント、チーム同士の声かけやコミュニケーションの大切さを伝えた。

　つぎに、教職員支援機構次世代教育推進センター研修協力員の宮迫隆浩氏が「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善に向けて」と題して講義。「興味や関心を高める」「自分と結び付ける」など、主体的な学びの視点からの授業改善イメージを示し、学習態度を評価するポイントとして、粘り強く学習に取り組む態度、自ら学習を調整しようとする態度などを挙げた。

(道・道教委 2019-07-04付)