理セン観察・実験実践基礎研修小・中 系統性意識の授業理解 遠隔システム用い開催
(道・道教委 2019-07-01付)

理セン・観察・実験の実践基礎研修
2会場で交流しながら実験のポイントを確認した

 道立教育研究所附属理科教育センターは6月25日、観察・実験の実践基礎研修(小中・道央会場)「すぐできる!基本的な観察・実験の進め方」を開いた。道研と小樽潮陵高校を遠隔システムでつなぎ開催。2会場合わせ小・中学校の教諭23人が受講。4領域を網羅した観察・実験を通して実践力向上を図ったほか、異校種が共に学ぶことで、系統性を意識した授業づくりへの理解を深めた。

 理科の観察・実験の基礎的・基本的な内容や指導方法について理解を深め、実践的指導力の向上を図るとともに、授業の改善・充実に資することが目的。道研と小樽潮陵高の2会場で、小・中学校の教諭23人が受講した。

 冒頭、木下温次長があいさつに立ち「教員の指導力向上はもちろん、小・中学校教育の円滑な接続が図られるよう工夫し、理科の見方・考え方を働かせた授業が求められている」と指摘。研修の成果を各校で生かし、理科教育の充実を図るよう期待した。

 続いて、浅野寿紀研究研修主事が小・中理科教育の課題と改善策について講義。学習指導要領に示される理科の目標について、小・中学校の違いや共通点を示しつつ、必要な資質・能力の育成について解説した。

 つぎに校種別に分かれ、エネルギー領域と生命領域について観察・実験。

 生命領域では、小樽会場から理科教育センターの米根洋一郎主査が実習を進め、村上俊樹主任研究研修主事が道研会場をサポートした。

 小6と中2の単元「人の体のつくりと動き」にかかわって、唾液がでんぷんを分解する働きを調べる実験を実施。試験管の代わりにタレびんを使うことや、唾液を含ませた綿棒を用いるなど、快適に実験を行うポイントを示した。

 各学校で行っている実験の方法などについて、小樽会場と道研会場とで情報を交換する場面もあった。

 午後からは小・中学校教諭が合同で粒子・地球領域の観察・実験を行い、小・中学校7年間の学びの系統性を意識した授業づくりについて理解を深めた。

 このあと、理科の見方・考え方を働かせた資質・能力の育成について研究協議を行った。

(道・道教委 2019-07-01付)

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