薬物乱用防止教育等推進事業　瀬棚小、釧路東高で研究　広報啓発映像を作成　道教委

（道・道教委 2019-08-27付）

　道教委は本年度、文部科学省の委託を受け、薬物乱用防止教育等推進事業を開始する。推進校にせたな町立瀬棚小学校、釧路東高校の２校を決定。両校は薬物乱用防止教育に関する授業の実践研究を進め、釧路東高は併せて薬物乱用防止の広報啓発映像の作成に取り組む。道教委は９月５日に札幌市内の道第１水産ビルで「薬物乱用防止教育等に関する連絡協議会」を開催。道内の実情を踏まえ、効果的な指導方法などの検討を行う。

　近年、大麻や危険ドラッグなど薬物事犯の低年齢化、未成年者や２０歳代による薬物事犯検挙人員が増加傾向にある。

　道内においても、薬物乱用少年の検挙数が増加し、中高生の薬物事犯が発生している。

　道教委が文科省の委託を受けて開始する事業は、学校における薬物乱用防止教育の効果的な指導方法の検討・実施の取組を支援し、薬物乱用防止教育などの一層の充実強化に資することが目的。

　推進校として、せたな町瀬棚小、釧路東高の２校を決定。

　瀬棚小は、保健師や薬剤師などと連携し、薬物乱用防止教育に関する授業の実践研究を行う。

　釧路東高は、外部の専門機関と連携した薬物乱用防止教育に関する啓発活動（授業）の実践研究のほか、薬物乱用防止に関する広報啓発映像の作成に取り組む。両校は、学校だよりやＷｅｂページなどを活用して取組を周知する。

　道教委は、学識経験者、学校関係者、薬剤師会その他行政関係者などで構成する「薬物乱用防止教育等に関する連絡協議会」を開催。９月５日に札幌市内の道第１水産ビルで第１回協議会を開き、道内の実情を踏まえた効果的な指導方法を検討するほか、アンケートの内容などを決める。

(道・道教委 2019-08-27付)