指導要領円滑実施へ地方協議会―道教委　成果普及に向け研鑚　文科省・名子補佐が講演

（道・道教委 2019-09-04付）

学習評価を行う際の留意事項を示した

　道教委は２日、札幌市内の道第２水産ビルで令和元年度小・中学校学習指導要領の円滑な実施に向けた地方協議会を開いた。文部科学省初等中等教育局教育課程課の名子学課長補佐が「新学習指導要領の全面実施と学習評価の改善」と題して講義。約１８０人が参加し、成果普及に向け研鑚を積んだ。

　本道における教育課程の編成・実施上の課題や新学習指導要領が目指す理念の実現方策を明らかにし、全面実施に向けた教育課程編成上の具体について理解を深めるもの。

　道教委の義務教育担当指導主事や市町村教委職員、公立小・中学校、義務教育学校、中等教育学校（前期課程）の校長、教頭、主幹教諭など約１８０人が参加した。

　はじめに、３月末まで道教委教育政策課長を務めていた文科省の名子課長補佐が講義。来年度から順次実施となる新学習指導要領に向け、「主体的に学習に取り組む態度」など、学習評価の改善点を示した。

　また、評価の方針を事前に児童生徒と共有する場面を必要に応じて設けることなど、学習評価を行う際の留意事項を説明。１２月までに国立教育政策研究所において学習評価の事例を示す参考資料を作成し、公表する予定を伝えた。

　講義後、講義内容への理解を深めるグループ協議を実施。各管内での成果普及の方策に関して意見を交わした。

(道・道教委 2019-09-04付)