道教委が第1回教員育成協議会 一体的改善へ育成指標 人間性重視した採用を(道・道教委 2019-09-05付)
本道における教員の資質向上に向け協議した
道教委は4日、道庁別館で本年度第1回道教員育成協議会を開いた。本年度の重点として、教員の養成・採用・研修の一体的改善に向けて教員育成指標の普及・啓発を進めることを確認。委員からは、教員を志望する高校生が小・中学校でインターンシップを経験する機会の拡充、人間性や人柄を重視した教員採用を求める声が上がった。
協議会は、教育委員会と大学などが相互に議論し、養成・採用・研修における教員の主体的な「学び」を積極的に進めるため、協議・調整を図るもの。委員15人のほか、オブザーバーとして札幌市教委、道教育大学の関係者ら約20人が出席した。
開会に当たり、松本邦由教職員局長があいさつ。前年度、管理職版の育成指標が完成したことを踏まえ、関係団体と連携し、養成・採用・研修の一体的改善による教員の資質・能力の向上を図る考えを示した。
議事に入り、本年度の重点として育成指標の内容に関する普及・啓発を進めることを確認。
養成・採用・研修の3部会についてはそれぞれ年2回開き、養成部会では指標を踏まえた養成カリキュラムの充実、採用部会では人物重視の選考の実施と新採用者の状況把握、研修部会では来年度教職員研修計画の策定に取り組むこととした。
委員からは、育成指標に基づく資質・能力を育成するため、教職員の意識改革が大きな課題であるとし「トップダウンではなく、ボトムアップ形式で現場の自己改善力を発揮する取組が重要になる」との意見が挙がった。
また、現場のミスマッチを防ぐため、教員を志望する高校生が小・中学校でインターンシップを経験する機会が重要とし、今後、体制整備を図るため協議を進めることを確認した。
教員採用に関して学校現場からは、先輩から学ぶ謙虚さや同僚との協働性をもつ人材、人間性や人柄をより重視した採用を求める声が上がった。
(道・道教委 2019-09-05付)
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