いじめ問題の対応(札幌市除く) 学校認知は6979件 解消に向け確実な取組を 道教委4~6月分まとめ(道・道教委 2019-09-06付)
道教委は、「いじめの問題への対応状況の調査」結果(6月末現在)をまとめた。学校が認知したいじめの件数は6979件で、前年同期より648件増加。解消に向けて取組中の事案のうち、「被害児童生徒に対する心理的、物理的行為が止んでいるが、その状況が相当の期間(3ヵ月程度)経過していないもの」は6923件で、649件増加した。結果を受け道教委は、各学校において、いじめの未然防止、早期発見・対応の取組の充実に向け、正確な認知や解消に向けた確実な取組などを行うよう呼びかけている。
いじめの問題の未然防止、早期発見・対応の取組の一層の充実を図るため、毎年度3回実施しているもの。本年度1回目となる今回の調査は、4~6月の期間に、札幌市を除く道内すべての公立小・中・高校、義務教育学校、中等教育学校、特別支援学校1618校を対象に実施した。
調査結果をみると、認知したいじめの件数は、前年同期比648件増の6979件。学校種別では、小学校が622件増の5531件、中学校が78件増の1067件、高校が33件減の353件、特別支援学校が19件減の28件だった。
対応状況をみると、解消に向けて取組中の事案のうち、「被害児童生徒に対する心理的、物理的行為が止んでいるが、その状況が相当の期間(3ヵ月程度)経過していないもの」は、6923件。前年同期より649件増加した。
一方、「被害児童生徒に対する心理的、物理的行為が止んでいない、または被害児童生徒に対する行為が止んでおり、その状態が相当の期間(3ヵ月間程度)継続しているが、心身の苦痛を感じているもの」は、55件で2件減少した。
結果を受け、道教委は各学校において、いじめの未然防止、早期発見・対応の取組の一層の充実に向けて、①法に規定されたいじめの定義に基づく正確な認知②解消に向けた確実な取組③速やかな報告―の3点を要請。
特に②では、解消に向けて取組中の事案のうち、「被害児童生徒に対する心理的または物理的な影響を与える行為が止んでいるが、その状態が相当の期間(3ヵ月程度)継続していない事案」について、確実な解消に向けた取組を行うことや、学校だけで解決が困難な場合について、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、道いじめ問題等解決支援外部専門家チームなど、外部の専門家の積極的な活用を検討するよう呼びかけている。
(道・道教委 2019-09-06付)
その他の記事( 道・道教委)
教頭候補対象拡大受け道教委 適材適所で勤務校選定 学校事務職員等からの任用
道教委の松本邦由教職員局長は、公立学校教頭昇任候補者選考検査の対象拡大に伴い、来年度から学校事務職員など教諭以外の人材から教頭を任用する場合、教員免許を所有しないことが想定されることから、...(2019-09-10) 全て読む
胆振東部地震発生1年受け知事 早期の復興へ全力 その先の地域創生目指す
鈴木直道知事は6日、道庁本庁舎で記者会見を開いた。発生から1年が経過した北海道胆振東部地震について、被災者が1日でも早く安心して暮らせるよう、引き続き、国や関係機関等と緊密に連携しながら進...(2019-09-10) 全て読む
道家庭教育サポート企業等制度 締結企業等は213者に 上川局が建設業者と協定
【旭川発】上川教育局は4日、大野土建㈱(大野真一郎社長)の名寄本社と道家庭教育サポート企業等制度の協定を結んだ。今回で管内の締結企業は213者となった。河野秀平局長らが同社を訪問し、職場体...(2019-09-09) 全て読む
新規事業 総合的探究の時間推進 指定校に札幌南高 ICT活用し実践研究 道教委
道教委は、本年度新規事業「総合的な探究の時間推進プロジェクト」におけるモデル校事業に札幌南高校を指定した。研究指定期間は3年間。総合的な探究の時間の円滑な推進に向け、ICTを効果的に活用し...(2019-09-09) 全て読む
少年の主張後志地区大会 10年後の私へ 喜茂別中3年・堀さん
【小樽発】後志総合振興局は7月下旬、倶知安町公民館で少年の主張後志地区大会を開いた。最優秀賞には、「10年後の私へ」を発表した喜茂別町立喜茂別中学校3年生の堀来羽さんが輝いた。 自分が...(2019-09-06) 全て読む
学校の教室不足解消 3定道議会教育費補正予算案
道教委は、10日開会の第3回道議会定例会に提出する教育費補正予算案を発表した。特別支援学校施設整備費に6100万円を計上。札幌養護学校の教室不足に対応するため、札幌白陵高校の2階を専用スペ...(2019-09-05) 全て読む
全道高校教育改善研 道教委所管事項説明・下
道教委の全道高校教育改善研究協議会(8月27日、道庁本庁舎)における各課所管事項説明概要はつぎのとおり。 ◆教育環境支援課 【遠隔授業の充実】 子どもたちが住み慣れた地域の中で学び...(2019-09-05) 全て読む
次期道青少年健全育成基本計画素案 情報化社会への対応重視 発達段階に応じた取組を記載
道は、来年度から5ヵ年を計画期間とする第2期道青少年健全育成基本計画素案検討案をまとめた。計画のテーマは「青少年が健やかに成長し、自立できる社会を目指して」。現行計画で5項目だった基本方針...(2019-09-05) 全て読む
道教委が第1回教員育成協議会 一体的改善へ育成指標 人間性重視した採用を
道教委は4日、道庁別館で本年度第1回道教員育成協議会を開いた。本年度の重点として、教員の養成・採用・研修の一体的改善に向けて教員育成指標の普及・啓発を進めることを確認。委員からは、教員を志...(2019-09-05) 全て読む
第14期道生涯学習審議会 子が学ぶ機会づくりを 第4回会議開き議論深め
第14期道生涯学習審議会(武田亘明会長)の第4回審議会が8月29日、札幌市内かでる2・7で開かれた。委員10人が出席し、人口減少時代の生涯学習の推進等に向け審議。委員からは、子どもたちが生...(2019-09-05) 全て読む